Leica Q3(ライカQ3)を1年間使った感想を書きます ♪
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先ず初めに書いておきたいのは、
カメラや車、時計あるいはワインなど皆そうですが、全て「嗜好品」であるという事です。つまり誰かにとっては価値あるモノであっても、他の誰かには必要ないモノもある。よってそれについて議論するのは全くナンセンスだと感じます。
【好きな人達が、楽しく好きなモノについて語る♪】それで良いと思うのです♫
よってLeica のカメラに興味の無い方は、この記事を読まれない方が宜しいでしょう(^^♪
さて、Leica Q3を購入してからちょうど一年経ち、外出する際の撮影スタイルが大きく変わりました。今ではいつも必ずQ3とフラッシュをバッグに入れて持ち歩いています。
つまり僕にとってQ3は… Unique. だから持ち歩くのです♬
実は今まで数えきれないほど、カメラは色々な種類を使用してきましたが…
僕がQ3を手にするまでの道のりを少し書いておきます。
「写真は目的が先にあるArt」
僕はそう考えていますので…スマホでそこそこ撮れる今の時代に、目的無く重たいカメラを持ち歩く事は殆どありませんでした。
実は15,6年前、スマホの無い頃は、「リコーGRデジタルIII」をずーっと持ち歩いてストリートやスナップ写真を撮りまくっていました…。
当時は本格的に撮る際にはNikon D3を使用していましたが、常に持ち歩くには重た過ぎるので、いわゆるコンデジの高性能なモデルを携帯していました。
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その後は、SONYのサイバーショット DSC-RX1を発売された年に使用しました♪
このカメラはLeica Qシリーズと、少々似たところがありました。
どちらもセンサーサイズがフルサイズ。それほど大きくなくレンズ交換しないカメラですが、素晴らしいレンズを付けた孤高のカメラでした。RX1シリーズは、発売当時から日本より中国のカメラ好きに人気があったそうです。しかも当時の中国SONYは、そのカメラを購入された中国人に、そのカメラでプロが撮ったミニ写真集を無償で配布しており、僕も拝見した事があります。それだけ海外でも特定の層に人気があり、個性的な尖ったカメラだったのでしょう。
そしてその後、RX1RM2の発売が決まり、実はその時にも、中国で購入者に配布される写真集の企画が持ち上がり、掲載される4つのジャンル部門(風景・人物・建物・マクロ)で、中国人写真家3人、そして「風景部門」は僕に依頼がありました。つまりそのカメラで北海道の風景を撮り、掲載される予定でした。しかし直前になって、日本のSONY本社が「購入者にわざわざそんな写真集を無償で提供する必要はない!」と方針を変えて、その企画は消えてしまいました。担当者が僕に謝罪されたのを今でも覚えております。
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しかしカメラは、それから9年経った今でもまだ販売しております。しかも現在の価格(2025年1月現在)は発売時より高価です…苦笑。
それからは、スマホのカメラ性能が上がった事もあり、仕事用のカメラ以外を普段持ち歩く事は無くなりました。
ただLeica Q2が2019年に発売されて、少々興味を持ち、翌年購入しようか迷っていたんですが…コロナ化となり、カメラ購入どころで無い状態となりました。数年後それがやっと落ち着いたころ、今度はQ3の発表・発売があり、1台試しに使って見るか? そんな軽い気持ちで予約をしたら…なんと半年以上待たされ、昨年の1月に納品されました。
使って直ぐに感じましたのは…その昔、銀塩カメラを使っていた頃を思い出しました。
正直に言いまして、Leica M8から始まったデジタル・ライカですが…当時は魅力を全く感じませんでした…その当時は電子部品の技術的な開発の遅れが大きかったからです。仕事ではもちろん趣味で使うにしても、僕個人は魅力を全く感じなかったのです。おそらく多くのライカ好きにとっても、その当時は「低迷期・幻滅期間」と感じていた方もいたでしょうきっと…そして会社存続の危機もあったと聞いておりますが…。
そこからライカの復活が始まります。
やはりライカが息を吹き返したのは、先ずPanasonicとの協業が大きかったと感じます♬
丁度その頃、僕はPnasonicのフルサイズ・ミラーレス一眼・S1Rを使っていました。
このカメラは傑作でした♪
とても素晴らしい電子機能を随所に持っていました。しかも操作性・機能性にも優れていました。Panasonicが製造するレンズも含めて本当に優れたカメラ機材でした!
それこそマウントはライカLマウントを採用。パナの社員さんのお話ですと、ライカLマウントの採用が決定した時は、社内で歓声と拍手が起きたそうです(^^♪ やはり世界的企業のPanasonic故に、ライカの世界におけるブランド力は良く分かっていたのでしょう。またこの頃既にライカは、Panasonicの電子技術を取り入れ、大きく売り上げを伸ばす方向に舵取りを始めていました。
今時一社でカメラに関わる部品を全部作るなど不可能です。センサーはSONY、電子部品やレンズはPanasonic、そして中国の力も必要です。さらに重要なのは、Appleとの協業です♪ Q3はiPhoneやiPadとの連携が素晴らしいです!
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僕はQ3をフル活用するために、それまで大して興味の無かったiPad-Proを購入しましたから…笑。写真を撮影してからワイヤレスでiPadに転送する迄の時間がとても短く快適です♪ JpegそしてRAW、全てのサムネイルを自動で送り、確認後に必要なデータだけダウンロードする。これはQ3を使用する上で大きな武器でしょう。日本のメーカーではここまで快適にAppleと連携出来ません!
それから富士とのチェキでの協業も上手くいきましたね~。僕もLeica版のチェキを1台買いましたよ(^^♪
いずれにせよ、この様に世界企業との協業無くして、沈みかけたLeicaの復活・そして現在の成功はあり得なかったと感じます!
Apple社のiPhoneの様に、部品は世界中の企業に作らせて、企画、デザイン、インターフェイス、ソフト開発に資金を注ぐ。Leicaも今やその様な企業スタイルを取り、しかも世界中にあるライカ・コミュニティを維持しています。
そして最後にカメラの組立、トレードマークの赤マークを本国ドイツでつける、つまり「Made in Germany」と書けるようにする。
実はこれが世界の富裕層にとってとても大切です!
安価なライカは「Made in China」で構いませんが、上位機種・フラッグシップは「Made in Germany」と書けないといけないのです。
下記はライカのホームページから転載しました。
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しっかりと誇りを持って「Made in Germany」と書かれています。
前置きが随分と長くなってしまいましたが..
1年間、Q3をほぼ毎日使ってきた感想は???
一言で言うなら、Unique. Just like you.
あなたの様にユニーク♪
唯一無二のカメラである!
それは言い換えるなら「シンプルで美しい!」。
今売ってる日本のカメラは、機能を色々当てるボタン類やダイヤルが、メチャクチャ多い訳です。僕も仕事では、例えば下記Nikon Z8も使っています。
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ご覧の様に背面はボタンだらけ、上面にもボタン・ダイヤルと液晶窓。
仕事で色々使うプロには必要な訳です。
しかしその一方で、真逆なカメラがQ3です!
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Q3を何よりも気に入ってる事の1番目は、デザインの美しさと、それを実現するために必要最小限のボタンやダイヤルに絞った機能美です。
まさに上で書いたようにフィルム時代を思い出す全体的な美しさ。
そしてこの機能美、ボタンやダイヤル類を少なくしたことで、なんと防塵防滴の世界的規格「IP52」を確保!!!!!
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雨でも雪の日でも関係なく、僕はQ3を裸で外に持ち出しガンガン使っています♬(写真はライカホームページから転載)。
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日本のカメラで、水中カメラ等特殊機材を除けば、おそらくIP規格をきちんと明記出来るカメラは、オリンパス位でしょう。
「防塵防滴に配慮した設計..」などと根拠のない適当な文章を書いてるメーカーもあります。本当に防塵防滴に配慮して考慮しているなら、日本のJISも採用しているIP規格を明記出来るはずです。
またフィルムカメラを感じさせるシンプルな機能美は、操作を誰でも簡単に分かりやすくしています。
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例えば「撮影モード変更」。これはとても簡単です。
レンズについている絞り環を「A」にして、上面のシャッター・ダイヤルを「A」にすれば、プログラムオート。その状態で絞りリングだけ動かせば「絞り優先」、シャッター・ダイヤルだけ動かせば「シャッター優先」。両方動かせば「マニュアル」モード。いたって簡単明快です♪
またボタン数は少ないですが…そのボタンを長押しするだけで、その場ですぐに使える機能が液晶画面に多数表示されて、簡単に変更可能です。つまりメニューに入る必要が無いのです。この使い方に成れると、日本のカメラを使うのが面倒になります。
実際に、93歳の僕の父親が今使っているカメラがQ3です。人間工学的に直感的に使えるのが良いのです。
もちろん欠点というか、例えばZ8に出来てQ3に出来ない事は多々あります。当然です。
ですからプロの僕が、Q3一台で何でも撮ろうなどと考えるはずも無く、適材適所で使っています。
つまりZ8はほぼ何でも撮れるが、仕事でない日に、こんな武骨なカメラを持ち歩きたくない。Q3とフラッシュ1台だけ、オシャレに持ち歩き、楽しく撮影したい♫ ファッションと同じで、少なくとも僕は、持ち歩く事も撮る事も楽しくしたいのです(^^♪
例えば次の写真をご覧ください。
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あるBarで、仕事でなく酒飲んでた時に、話の成り行きで、既に販売されず幻となってるウイスキーボトルの撮影をしました。当然カメラとフラッシュが必要ですが…こういう事もよくあるので、両方常に持ち歩いているのです…笑。
ここで余談ですが、Q3にライカ純正(とは言っても中国のメーカーに作らせています)のフラッシュはお勧めしません。
ハイアマチュアには、Godox(適正価格で優れた中国製品)のフラッシュを強くお勧めします。
写真はGodox AD100Proにブルーフィルターをマグネット装着したところです。カメラ側につけてるワイヤレストリガーはGodox X3-L(Leica専用)です。C端子リチウム充電タイプで優れものです。TTL発光も使い勝手が良いです♪
ライカに限らず、日本のカメラメーカーもストロボに関しては、下請けに作らせてる状況で進歩せず、その多くがいまだに乾電池仕様であり、旧態全とした性能機能です!
使用カメラのメーカーに関わらず、純正フラッシュの使用を止めてGodox使うのをお勧めします。Profotoより相当安価で、性能的にも十分満足できると思います♫ フラッシュを変えるだけで、撮れる世界が全く変わります。ぜひお試しください♬
またこの写真はスマホ(iPhone15 ProMax)で撮りましたが、さすがにスマホでは、背景のボケが綺麗な丸ボケに成らず汚いです。これが極小センサーとオモチャの様なレンズの付いたスマホの限界です!
そうそう書き忘れていました。
Q3にはマクロモードがあるんですが...
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写真ご覧になると分かる様に、レンズを回すだけで「マクロモード」に切り替わり、距離計も入れ替わり、ご覧の様に17cm~30cmまでマニュアル撮影が簡単に出来る様になります。AFは勿論使えますし、マニュアルとの切り替えは、レンズを回すだけです! どこかのボタン押すとかダイヤル回すなどと言った煩わしさは全くありません。そこがQシリーズの合理性であり優れた機能性です。また特筆すべきは「マクロモード」時の背景ボケの美しさ♪ 素晴らしいです♫
上記のウイスキーボトルをQ3とAD100Proで、ワイヤレス機能使って撮ると…
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ご覧の様に、Blueな雰囲気の中、背景が綺麗にボケます。丸ボケも美しいですね♪
またもうワンランク上のフラッシュ、Godox AD300Proを使用しますと、撮影時の色温度がもっと安定します。(AD300Proには発光時の色温度を5600K前後に安定させる機能がついています)
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太陽光線を当てたかの様に色温度が安定した写真が撮れます。
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もちろんスナップ写真も…Godox AD100Pro使用。
またQ3はレンズシャッターを採用しています。よって通常フラッシュ使用で、同調速度を1/2000sまで自由に変える事が出来ます。とても便利です♪
風景に人物を入れた記念写真も…
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ここまで撮れたら一般の方は文句ないでしょう。
上で書きましたが、Q3の様に尖ったカメラは、Canon、SONY、Nikonの一般的普通のカメラとは目的・嗜好が違います。そもそも比較対象にさえならないのです。
スポーツタイプのオープンカー買う人が、セダンの基準で購入しないでしょ!
だから2台持つ訳です。それが分からずに、嗜好品であるカメラに一々ケチつけてる、意識の低いプロが、時々YouTubeで吠えてますが…
賢い人達は、ライカが何故こんなに売れてるのか???正しく分析出来てる訳です。
時代の先を読む洞察力の無い人達が、ごちゃごちゃ言ってる訳です。
世界でブランド力を維持している会社は、世界中の富裕層に好かれる、未来志向の会社なんです。
ましてカメラなんぞ、今時6000万画素もあったら、トリミングしてもどう写しても十分です。おまけに優れたレンズがついてれば背景ボケも綺麗に撮れる。しかしそれ以外の+αが世界でブランド力を維持するには必要なんです。
少なくとも僕にとってQ3は、スナップ撮影に必要な機能を押さえながら、デザインもGood、HSS使用せずフラッシュ同調速度が1/2000sまで使える。さらに雨降りや吹雪の中で使うのに適した、防塵防滴IP52規格のカメラ。僕的には今現在十分満足で所有欲を満たす「Gorgeous Camera」なのです(^^♪
購入する資本力のある方は、Q3も含めて、ぜひ自分のライフスタイルに合ったカメラを購入されてください♫
(#^.^#)
最後になりましたが、
日本では、CanonとFujiが、フラッグシップカメラに「Made in Japan」と書いています。
これは世界戦略を考えるなら当然です!
しかし残念ながらNikonは…僕の購入したZ8でさえ「Made in Thailand」。
実際僕の写真を買うような海外の富裕層は、ニコンを買いません!
もっと言うなら、もしタイや中国で作ったフェラーリだったら、いえいえ「Made in China」のシャネルやエルメスも、中国の富裕層だって絶対に買いません!
この事を理解していないメーカーそして日本人が多いです。
Nikon Z8は「Made in Japan」と書けるようでないといけないのです。
日本で組み立てる事によって、もし価格が10万円あるいは20万円高価になっても、世界の富裕層には全く問題ありません!
フラッグシップ・カメラとはそういうモノです。
嗜好品の価格は、安価であれば良い。そういう事ではありません!
特にフラッグシップはそれではダメなんです!!!!!
この意味を正しく理解していない方が多いと僕は感じていますし、メーカーとしてのNikonもそうだと思います。
近い将来、「Made in Japan」と書かれたNikonが、世界の富裕層にどんどん購入されて、Leicaと並ぶブランド力を持てるよう期待したいです♪
(#^.^#)
★追伸
質問を頂きました♪
1.「Lens-Protectフィルターのお勧めはありますか?」
僕は今までレンズ保護だけが目的のフィルターは使わない主義でした…
高性能レンズの性能を落とすだけで、百害あって一利なし(レンズを守るという心理的な安心感のみ)。そう考えていたのですが…Qシリーズはレンズ交換出来ませんし、キズつけたら修理するのも大変でしょうから…僕もとりあえずフィルターつけてみました。お勧めは下記のどちらかです。
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どちらも面反射を0.1%までに抑えています。
これだとゴースト・フレアーに関する問題は殆ど心配ないでしょう。
プロテクトフィルターは、日本製品が世界一です!
2.「フラッシュのお勧めは他にもありますか?」
上で書いたように、Godox製品がお勧めです。
価格と性能のバランスが素晴らしいからです。
購入されるなら、安定した光量とチャージされるスピードが大切ですから、電池を使用しないリチウム充電式にすべきです。
種類は豊富にそろっていますので、
使用目的で選択されたら良いと思います。
参考までに、下記の様な、Q3に似合うレトロでオシャレなフラッシュもあります。
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◉Godox Lux Master - レトロフラッシュ
光量もそこそこあり、ワイヤレスで使えるリチウム充電式です。
携帯しやすい別売りのディフューザー(Godox LM-S25)を使用すれば、室内でのポートレート撮影もOKです。
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ライカ使うなら、QでもMでも、これくらいオシャレなフラッシュも使いたいですよね♬
3.「QシリーズはMシリーズの入門機種と考える方もいるようですが、どう思われますか?」
僕は全くその様に考えておりません!
Leicaで今一番好きな機種がQ3です。
フィルム時代のライカに対しては、確かにレンジファインダーに魅力を感じていました。
しかしデジタル時代の今、僕がLeicaで魅力を感じるのは、レンズが交換できないカメラ。シンプルでスッキリしたデザイン。しかし性能はフルサイズで6,000万画素ミラーレス。そして電子ファインダー、さらにはAppleとの迅速な連携が出来る機種です。
もし今もう1台購入するなら、Q3-43です。
2台持って使い分けるのも良いなあ~そう感じております♬
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Kent Shiraishi is a Photo Producer and SAMURAI Photographer.
When it comes to art and design, the hottest thing out of chilly Hokkaido is photographer Kent Shiraishi. Mac enthusiasts working on the Apple operating system probably already have one of his simple yet arresting photographs – “Blue Pond and First Snow” – as wallpaper on their laptop screens. The Blue Pond, which Shiraishi has captured in every season, is fed from a volcanic hot spring, so its hyper-natural turquoise color can be partially explained by the presence of minerals.
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Apple WWDC 2012 - MacBook Pro with Retina Display Introduction
(Blue Pond in Biei,Hokkaido)
Kent Shiraishi's "Blue Pond & First Snow" is chosen by Apple as one of its desktop backgrounds,now.
The Blue Pond in Hokkaido Changes Colors Depending on the Weather
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Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
Kent Shiraishi Photography Workshop & Hotel
★Instagram
Kent.Shiraishi
★Facebook
Kent Shiraishi Photography
★Photo Site 500px
Kent Shiraishi

先ず初めに書いておきたいのは、
カメラや車、時計あるいはワインなど皆そうですが、全て「嗜好品」であるという事です。つまり誰かにとっては価値あるモノであっても、他の誰かには必要ないモノもある。よってそれについて議論するのは全くナンセンスだと感じます。
【好きな人達が、楽しく好きなモノについて語る♪】それで良いと思うのです♫
よってLeica のカメラに興味の無い方は、この記事を読まれない方が宜しいでしょう(^^♪
さて、Leica Q3を購入してからちょうど一年経ち、外出する際の撮影スタイルが大きく変わりました。今ではいつも必ずQ3とフラッシュをバッグに入れて持ち歩いています。
つまり僕にとってQ3は… Unique. だから持ち歩くのです♬
実は今まで数えきれないほど、カメラは色々な種類を使用してきましたが…
僕がQ3を手にするまでの道のりを少し書いておきます。
「写真は目的が先にあるArt」
僕はそう考えていますので…スマホでそこそこ撮れる今の時代に、目的無く重たいカメラを持ち歩く事は殆どありませんでした。
実は15,6年前、スマホの無い頃は、「リコーGRデジタルIII」をずーっと持ち歩いてストリートやスナップ写真を撮りまくっていました…。
当時は本格的に撮る際にはNikon D3を使用していましたが、常に持ち歩くには重た過ぎるので、いわゆるコンデジの高性能なモデルを携帯していました。

その後は、SONYのサイバーショット DSC-RX1を発売された年に使用しました♪
このカメラはLeica Qシリーズと、少々似たところがありました。
どちらもセンサーサイズがフルサイズ。それほど大きくなくレンズ交換しないカメラですが、素晴らしいレンズを付けた孤高のカメラでした。RX1シリーズは、発売当時から日本より中国のカメラ好きに人気があったそうです。しかも当時の中国SONYは、そのカメラを購入された中国人に、そのカメラでプロが撮ったミニ写真集を無償で配布しており、僕も拝見した事があります。それだけ海外でも特定の層に人気があり、個性的な尖ったカメラだったのでしょう。
そしてその後、RX1RM2の発売が決まり、実はその時にも、中国で購入者に配布される写真集の企画が持ち上がり、掲載される4つのジャンル部門(風景・人物・建物・マクロ)で、中国人写真家3人、そして「風景部門」は僕に依頼がありました。つまりそのカメラで北海道の風景を撮り、掲載される予定でした。しかし直前になって、日本のSONY本社が「購入者にわざわざそんな写真集を無償で提供する必要はない!」と方針を変えて、その企画は消えてしまいました。担当者が僕に謝罪されたのを今でも覚えております。

しかしカメラは、それから9年経った今でもまだ販売しております。しかも現在の価格(2025年1月現在)は発売時より高価です…苦笑。
それからは、スマホのカメラ性能が上がった事もあり、仕事用のカメラ以外を普段持ち歩く事は無くなりました。
ただLeica Q2が2019年に発売されて、少々興味を持ち、翌年購入しようか迷っていたんですが…コロナ化となり、カメラ購入どころで無い状態となりました。数年後それがやっと落ち着いたころ、今度はQ3の発表・発売があり、1台試しに使って見るか? そんな軽い気持ちで予約をしたら…なんと半年以上待たされ、昨年の1月に納品されました。
使って直ぐに感じましたのは…その昔、銀塩カメラを使っていた頃を思い出しました。
正直に言いまして、Leica M8から始まったデジタル・ライカですが…当時は魅力を全く感じませんでした…その当時は電子部品の技術的な開発の遅れが大きかったからです。仕事ではもちろん趣味で使うにしても、僕個人は魅力を全く感じなかったのです。おそらく多くのライカ好きにとっても、その当時は「低迷期・幻滅期間」と感じていた方もいたでしょうきっと…そして会社存続の危機もあったと聞いておりますが…。
そこからライカの復活が始まります。
やはりライカが息を吹き返したのは、先ずPanasonicとの協業が大きかったと感じます♬
丁度その頃、僕はPnasonicのフルサイズ・ミラーレス一眼・S1Rを使っていました。
このカメラは傑作でした♪
とても素晴らしい電子機能を随所に持っていました。しかも操作性・機能性にも優れていました。Panasonicが製造するレンズも含めて本当に優れたカメラ機材でした!
それこそマウントはライカLマウントを採用。パナの社員さんのお話ですと、ライカLマウントの採用が決定した時は、社内で歓声と拍手が起きたそうです(^^♪ やはり世界的企業のPanasonic故に、ライカの世界におけるブランド力は良く分かっていたのでしょう。またこの頃既にライカは、Panasonicの電子技術を取り入れ、大きく売り上げを伸ばす方向に舵取りを始めていました。
今時一社でカメラに関わる部品を全部作るなど不可能です。センサーはSONY、電子部品やレンズはPanasonic、そして中国の力も必要です。さらに重要なのは、Appleとの協業です♪ Q3はiPhoneやiPadとの連携が素晴らしいです!

僕はQ3をフル活用するために、それまで大して興味の無かったiPad-Proを購入しましたから…笑。写真を撮影してからワイヤレスでiPadに転送する迄の時間がとても短く快適です♪ JpegそしてRAW、全てのサムネイルを自動で送り、確認後に必要なデータだけダウンロードする。これはQ3を使用する上で大きな武器でしょう。日本のメーカーではここまで快適にAppleと連携出来ません!
それから富士とのチェキでの協業も上手くいきましたね~。僕もLeica版のチェキを1台買いましたよ(^^♪
いずれにせよ、この様に世界企業との協業無くして、沈みかけたLeicaの復活・そして現在の成功はあり得なかったと感じます!
Apple社のiPhoneの様に、部品は世界中の企業に作らせて、企画、デザイン、インターフェイス、ソフト開発に資金を注ぐ。Leicaも今やその様な企業スタイルを取り、しかも世界中にあるライカ・コミュニティを維持しています。
そして最後にカメラの組立、トレードマークの赤マークを本国ドイツでつける、つまり「Made in Germany」と書けるようにする。
実はこれが世界の富裕層にとってとても大切です!
安価なライカは「Made in China」で構いませんが、上位機種・フラッグシップは「Made in Germany」と書けないといけないのです。
下記はライカのホームページから転載しました。

しっかりと誇りを持って「Made in Germany」と書かれています。
前置きが随分と長くなってしまいましたが..
1年間、Q3をほぼ毎日使ってきた感想は???
一言で言うなら、Unique. Just like you.
あなたの様にユニーク♪
唯一無二のカメラである!
それは言い換えるなら「シンプルで美しい!」。
今売ってる日本のカメラは、機能を色々当てるボタン類やダイヤルが、メチャクチャ多い訳です。僕も仕事では、例えば下記Nikon Z8も使っています。

ご覧の様に背面はボタンだらけ、上面にもボタン・ダイヤルと液晶窓。
仕事で色々使うプロには必要な訳です。
しかしその一方で、真逆なカメラがQ3です!

Q3を何よりも気に入ってる事の1番目は、デザインの美しさと、それを実現するために必要最小限のボタンやダイヤルに絞った機能美です。
まさに上で書いたようにフィルム時代を思い出す全体的な美しさ。
そしてこの機能美、ボタンやダイヤル類を少なくしたことで、なんと防塵防滴の世界的規格「IP52」を確保!!!!!

雨でも雪の日でも関係なく、僕はQ3を裸で外に持ち出しガンガン使っています♬(写真はライカホームページから転載)。

日本のカメラで、水中カメラ等特殊機材を除けば、おそらくIP規格をきちんと明記出来るカメラは、オリンパス位でしょう。
「防塵防滴に配慮した設計..」などと根拠のない適当な文章を書いてるメーカーもあります。本当に防塵防滴に配慮して考慮しているなら、日本のJISも採用しているIP規格を明記出来るはずです。
またフィルムカメラを感じさせるシンプルな機能美は、操作を誰でも簡単に分かりやすくしています。

例えば「撮影モード変更」。これはとても簡単です。
レンズについている絞り環を「A」にして、上面のシャッター・ダイヤルを「A」にすれば、プログラムオート。その状態で絞りリングだけ動かせば「絞り優先」、シャッター・ダイヤルだけ動かせば「シャッター優先」。両方動かせば「マニュアル」モード。いたって簡単明快です♪
またボタン数は少ないですが…そのボタンを長押しするだけで、その場ですぐに使える機能が液晶画面に多数表示されて、簡単に変更可能です。つまりメニューに入る必要が無いのです。この使い方に成れると、日本のカメラを使うのが面倒になります。
実際に、93歳の僕の父親が今使っているカメラがQ3です。人間工学的に直感的に使えるのが良いのです。
もちろん欠点というか、例えばZ8に出来てQ3に出来ない事は多々あります。当然です。
ですからプロの僕が、Q3一台で何でも撮ろうなどと考えるはずも無く、適材適所で使っています。
つまりZ8はほぼ何でも撮れるが、仕事でない日に、こんな武骨なカメラを持ち歩きたくない。Q3とフラッシュ1台だけ、オシャレに持ち歩き、楽しく撮影したい♫ ファッションと同じで、少なくとも僕は、持ち歩く事も撮る事も楽しくしたいのです(^^♪
例えば次の写真をご覧ください。

あるBarで、仕事でなく酒飲んでた時に、話の成り行きで、既に販売されず幻となってるウイスキーボトルの撮影をしました。当然カメラとフラッシュが必要ですが…こういう事もよくあるので、両方常に持ち歩いているのです…笑。
ここで余談ですが、Q3にライカ純正(とは言っても中国のメーカーに作らせています)のフラッシュはお勧めしません。
ハイアマチュアには、Godox(適正価格で優れた中国製品)のフラッシュを強くお勧めします。
写真はGodox AD100Proにブルーフィルターをマグネット装着したところです。カメラ側につけてるワイヤレストリガーはGodox X3-L(Leica専用)です。C端子リチウム充電タイプで優れものです。TTL発光も使い勝手が良いです♪
ライカに限らず、日本のカメラメーカーもストロボに関しては、下請けに作らせてる状況で進歩せず、その多くがいまだに乾電池仕様であり、旧態全とした性能機能です!
使用カメラのメーカーに関わらず、純正フラッシュの使用を止めてGodox使うのをお勧めします。Profotoより相当安価で、性能的にも十分満足できると思います♫ フラッシュを変えるだけで、撮れる世界が全く変わります。ぜひお試しください♬
またこの写真はスマホ(iPhone15 ProMax)で撮りましたが、さすがにスマホでは、背景のボケが綺麗な丸ボケに成らず汚いです。これが極小センサーとオモチャの様なレンズの付いたスマホの限界です!
そうそう書き忘れていました。
Q3にはマクロモードがあるんですが...

写真ご覧になると分かる様に、レンズを回すだけで「マクロモード」に切り替わり、距離計も入れ替わり、ご覧の様に17cm~30cmまでマニュアル撮影が簡単に出来る様になります。AFは勿論使えますし、マニュアルとの切り替えは、レンズを回すだけです! どこかのボタン押すとかダイヤル回すなどと言った煩わしさは全くありません。そこがQシリーズの合理性であり優れた機能性です。また特筆すべきは「マクロモード」時の背景ボケの美しさ♪ 素晴らしいです♫
上記のウイスキーボトルをQ3とAD100Proで、ワイヤレス機能使って撮ると…

ご覧の様に、Blueな雰囲気の中、背景が綺麗にボケます。丸ボケも美しいですね♪
またもうワンランク上のフラッシュ、Godox AD300Proを使用しますと、撮影時の色温度がもっと安定します。(AD300Proには発光時の色温度を5600K前後に安定させる機能がついています)

太陽光線を当てたかの様に色温度が安定した写真が撮れます。

もちろんスナップ写真も…Godox AD100Pro使用。
またQ3はレンズシャッターを採用しています。よって通常フラッシュ使用で、同調速度を1/2000sまで自由に変える事が出来ます。とても便利です♪
風景に人物を入れた記念写真も…


ここまで撮れたら一般の方は文句ないでしょう。
上で書きましたが、Q3の様に尖ったカメラは、Canon、SONY、Nikonの一般的普通のカメラとは目的・嗜好が違います。そもそも比較対象にさえならないのです。
スポーツタイプのオープンカー買う人が、セダンの基準で購入しないでしょ!
だから2台持つ訳です。それが分からずに、嗜好品であるカメラに一々ケチつけてる、意識の低いプロが、時々YouTubeで吠えてますが…
賢い人達は、ライカが何故こんなに売れてるのか???正しく分析出来てる訳です。
時代の先を読む洞察力の無い人達が、ごちゃごちゃ言ってる訳です。
世界でブランド力を維持している会社は、世界中の富裕層に好かれる、未来志向の会社なんです。
ましてカメラなんぞ、今時6000万画素もあったら、トリミングしてもどう写しても十分です。おまけに優れたレンズがついてれば背景ボケも綺麗に撮れる。しかしそれ以外の+αが世界でブランド力を維持するには必要なんです。
少なくとも僕にとってQ3は、スナップ撮影に必要な機能を押さえながら、デザインもGood、HSS使用せずフラッシュ同調速度が1/2000sまで使える。さらに雨降りや吹雪の中で使うのに適した、防塵防滴IP52規格のカメラ。僕的には今現在十分満足で所有欲を満たす「Gorgeous Camera」なのです(^^♪
購入する資本力のある方は、Q3も含めて、ぜひ自分のライフスタイルに合ったカメラを購入されてください♫
(#^.^#)
最後になりましたが、
日本では、CanonとFujiが、フラッグシップカメラに「Made in Japan」と書いています。
これは世界戦略を考えるなら当然です!
しかし残念ながらNikonは…僕の購入したZ8でさえ「Made in Thailand」。
実際僕の写真を買うような海外の富裕層は、ニコンを買いません!
もっと言うなら、もしタイや中国で作ったフェラーリだったら、いえいえ「Made in China」のシャネルやエルメスも、中国の富裕層だって絶対に買いません!
この事を理解していないメーカーそして日本人が多いです。
Nikon Z8は「Made in Japan」と書けるようでないといけないのです。
日本で組み立てる事によって、もし価格が10万円あるいは20万円高価になっても、世界の富裕層には全く問題ありません!
フラッグシップ・カメラとはそういうモノです。
嗜好品の価格は、安価であれば良い。そういう事ではありません!
特にフラッグシップはそれではダメなんです!!!!!
この意味を正しく理解していない方が多いと僕は感じていますし、メーカーとしてのNikonもそうだと思います。
近い将来、「Made in Japan」と書かれたNikonが、世界の富裕層にどんどん購入されて、Leicaと並ぶブランド力を持てるよう期待したいです♪
(#^.^#)
★追伸
質問を頂きました♪
1.「Lens-Protectフィルターのお勧めはありますか?」
僕は今までレンズ保護だけが目的のフィルターは使わない主義でした…
高性能レンズの性能を落とすだけで、百害あって一利なし(レンズを守るという心理的な安心感のみ)。そう考えていたのですが…Qシリーズはレンズ交換出来ませんし、キズつけたら修理するのも大変でしょうから…僕もとりあえずフィルターつけてみました。お勧めは下記のどちらかです。

どちらも面反射を0.1%までに抑えています。
これだとゴースト・フレアーに関する問題は殆ど心配ないでしょう。
プロテクトフィルターは、日本製品が世界一です!
2.「フラッシュのお勧めは他にもありますか?」
上で書いたように、Godox製品がお勧めです。
価格と性能のバランスが素晴らしいからです。
購入されるなら、安定した光量とチャージされるスピードが大切ですから、電池を使用しないリチウム充電式にすべきです。
種類は豊富にそろっていますので、
使用目的で選択されたら良いと思います。
参考までに、下記の様な、Q3に似合うレトロでオシャレなフラッシュもあります。


◉Godox Lux Master - レトロフラッシュ
光量もそこそこあり、ワイヤレスで使えるリチウム充電式です。
携帯しやすい別売りのディフューザー(Godox LM-S25)を使用すれば、室内でのポートレート撮影もOKです。


ライカ使うなら、QでもMでも、これくらいオシャレなフラッシュも使いたいですよね♬
3.「QシリーズはMシリーズの入門機種と考える方もいるようですが、どう思われますか?」
僕は全くその様に考えておりません!
Leicaで今一番好きな機種がQ3です。
フィルム時代のライカに対しては、確かにレンジファインダーに魅力を感じていました。
しかしデジタル時代の今、僕がLeicaで魅力を感じるのは、レンズが交換できないカメラ。シンプルでスッキリしたデザイン。しかし性能はフルサイズで6,000万画素ミラーレス。そして電子ファインダー、さらにはAppleとの迅速な連携が出来る機種です。
もし今もう1台購入するなら、Q3-43です。
2台持って使い分けるのも良いなあ~そう感じております♬



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Kent Shiraishi is a Photo Producer and SAMURAI Photographer.
When it comes to art and design, the hottest thing out of chilly Hokkaido is photographer Kent Shiraishi. Mac enthusiasts working on the Apple operating system probably already have one of his simple yet arresting photographs – “Blue Pond and First Snow” – as wallpaper on their laptop screens. The Blue Pond, which Shiraishi has captured in every season, is fed from a volcanic hot spring, so its hyper-natural turquoise color can be partially explained by the presence of minerals.


Apple WWDC 2012 - MacBook Pro with Retina Display Introduction
(Blue Pond in Biei,Hokkaido)
Kent Shiraishi's "Blue Pond & First Snow" is chosen by Apple as one of its desktop backgrounds,now.
The Blue Pond in Hokkaido Changes Colors Depending on the Weather



Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
Kent Shiraishi Photography Workshop & Hotel
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