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雪丘に汚い足跡付けるな!観光パトロール中の出来事。

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雪丘に汚い足跡付けるな!観光パトロール中の出来事。

早速写真をご覧下さい。


「マイルドセブンの木とオーナー」 北海道美瑛町
"The farmer & his snow field" Biei in Hokkaido,Japan.

彼の名前はステファン。この有名な「マイルドセブンの木」がある畑の地主です。
ドイツ人の農夫である彼は、無農薬野菜を作る達人であり、
僕の宿で食事に出すジャガイモを作ってくれています。
(#^.^#)
そして写真家のために、ご覧の様に除雪までしてくれています。
「ウサギや狐の足跡なら可愛いけど、人の足跡は要らないよ!」
そう言って写真家が撮影し易い様に幅広く毎日除雪してくれるのです。
もちろんこの道も彼の私道です。普通の農家さんなら立入禁止にしています。
ですから皆さん、そこまでして下さっているのですから、けしてここから先の畑には入らないで下さい!
それにふだん僕がここで撮影している作品を見れば分かるでしょう?
これ以上木に近づいても優れた作品には成らないのです。

しかし新年になってここで僕に注意された者が2組います。
1組はこの除雪してある道に三脚を立てセルフタイマーをセットして、二人で木の影まで歩いて撮影していた若いカップルの日本人。

そしてもう1組は同じく木の影まで歩いてキスシーンを撮っていたウエディング会社と新婚旅行の4人組。これは外国人です。
たしかに演出としては理解出来ます。木の影に入り太陽を背にして撮る。演出としてはワンカット欲しいでしょう。しかしここはロケ地ではありません。
おまけに農家さんに使用許可も取らず使用料も払っていない。そして農地であるこの美しい雪丘に入り、汚い足跡をつけまくっていました。
特に外国から来るウエディング撮影の連中はマナーの悪い者が多い様な気がします。

この時、せっかくの新婚旅行だから嫌な思い出にならない様に穏やかに注意しました。
『そこは畑の中で私有地であり許可なく入ってはいけないです。それにそんな汚い足跡を無数につけたら、君達の後誰も撮影出来ないです。こちらの道で撮影して下さい。」
そう注意すると、新郎新婦は謝って頭を下げていましたが、頭の軽そうな写真家が口答えしてきました。
何だか下手な早口の英語で良く聴き取れませんでしたが、写真の構図とこのカットが大切なんだと語っていたようです。

そこで僕は上の写真を見せて、この方がこの土地のオーナーであると説明した上で、
彼が立っている場所で太陽を背にして十分絵になる写真が撮れると説明しました。
すると、「あんたは写真家ではない!写真の構図は俺の頭の中にあるから余計な口出しはするな!!」、そんな意味の英語を彼は話しました。

お前のような写真家がなんぼのもんだ!このアホ。
この頭の軽い写真家にこれ以上話しても仕方が無いと判断して、横に居たリーダーの女性に「写真の構図の問題ではない。ここは他人の私有地なんです、わかりますか?」
そう英語で話したら、日本語で「分かりました。ごめんなさい!」そういう返事。あれれ、日本語話せるのかい。
それならそう早く言ってよ・・・てな感じでしたが、ここからは話が早く進みました。

彼女に上の写真を見せましたら、「素晴らしい写真!あなたは写真家ですか?」そう僕に訊きました。おお、この彼女の方が写真を見る目がよほど有るじゃない。
そこで、「うん、そうだよ。君の相棒より間違いなく僕の方が有名だよ!しかもこの場所で撮るなら、僕の方が新郎新婦が喜ぶ写真を撮れるよ!」。ハッキリそう言いました。
頭の軽い彼の方を見ると、なかなか構図が決まらないようで、某メーカーの重たいフラッグシップで、太陽も入れずにただただ連写で撮っていました。
そこで彼女に、「僕がワンカット無料で撮ってあげるから、レフだけ当ててよ!」。
そう言って僕は彼にどけるようボディランゲージで示して、新郎新婦に立つ位置を指示し、そしてまずレフ無しで1枚撮って確認。
よしこれならいける、そう感じたので「レフ!」そう叫んで、彼らの顔を明るくして撮影しました。
新郎新婦の服装は夏の装いです。すでに唇の色が変わっていました。こういう時は瞬時に撮る。だらだら撮るな!それがプロです。

リーダーの彼女に見せながら、「どうですか?まさに太陽がいっぱいでしょ!こんな素晴らしい天気で、太陽が輝いているんだよ。太陽撮らないでどうするの!」。
『冬の太陽が二人を温かく祝福する』、よしこれで決まりだ!
そう話して、「後で現像してメールで送るよ、連絡先教えて」。彼女から名刺をもらうと、「あなたの連絡先も教えて下さい!」そう言われたので、僕の名刺もあげたら、びっくりして大声あげました。
しかもそれよりもっと大声出したのが頭の軽い写真家。おまけにでかい図体で抱きついて来ました。気色悪いの~~~。

それからは・・・僕を入れて記念写真の撮りまくりでした。しかも彼も僕の真似をして、太陽を大きく入れて新郎新婦と僕を一緒に撮りました。
しかしこれは最低~~~ゴースト出まくりで、おまけに新婦の顔にお面の様に大きくかかっていました。最悪!
「太陽撮るならSONYを買いなよ!」そう言いましたら、「How much!」そう訊かれたので日本円で価格を話すと、「Too expensive! 高過ぎる~~~」そういう返事。
軽いのは頭だけでなく財布も軽かった。そういう事ですね。
(#^.^#)
さてつまらない寄り道で1時間も無駄にしました。しかし今後は2度と畑に入らない事を会社として守る様に約束させました。

後日こちらも約束通り、僕のサイン入りで写真をデータで送ってあげましたら、直ぐに国際電話でお礼を言われました。新郎新婦がとてもとても感激して、新婦が泣いていたとの事。
金にはなりませんでしたが、国際的に顧客満足が出来て何よりです。・・・そして新郎は僕と同じSONYのカメラを買ったそうです。ヘヘヘ。
また一台売ってしもうた!HaHaHa
リーダーの彼女の話ですと、頭の軽い写真家の彼は、給料を貯めて買うと言ってるそうですが・・・無理な様な気がします。
それに彼には自分の頭より重たい2大メーカーのフラッグシップがお似合いです。少なくとも僕はそう感じました。
(#^.^#)
さあ今日は深々と雪が降っています。これから撮影に行きますか?
いえいえ・・・まずは風呂に入ります。雪見の露天風呂に…。
(#^.^#)
追伸
もう2枚写真貼ります。


左手の雪山は、ステファンさんが除雪時に出た雪を積み上げた雪山です。
彼が今登っている様に、ここに登って上から撮影しても良いそうです。高さが違えば見えるイメージも変わって来ます。
彼は色々考えてくれています。

ただ時々残念な事があります。彼が奥の車庫から車を出す時に、除雪されているこの道に車を停めている方が平気な顔して、「どけて下さい!」と言われるまで動かそうとしないのです。
あんたら頭おかしいんじゃないの?
そういうのは上で書いた「頭の軽い写真家」と殆ど同じレベルだぜ。

後もう一つ、明らかにステファンさんが傍で除雪されたり歩いていたりしたら、「挨拶」くらいしようや!
その程度の事は、写真家になる前の人間としての常識ですから。
またそういう「挨拶の出来ない様な者」に限って、僕を知っていて「ケントさんですか?」なんて声かけてくるんだ。
ということはこのブログを読んでる人間、いや人間になれない妖怪人間ということでしょう?
人間にならないで「写真家」に成ろうとしても無理だからね。人間としてピントが合って無いから…ボケてるからね。
だから写真撮ってもピントも合わないしボケるんよ!
これハッキリ書いておきます。
僕に声かけなくても良いですから、ステファンさんに会ったら、ちゃんと挨拶して下さい。頼みます!


Mr.Stefan ステファンさん。
(#^.^#)
ケント白石
北海道を世界に売り込む侍写真家
★ケント白石 写真家のCafe「てふてふ」
Open Time : 13時~22時 不定休 写真術講座開講中
Tel:0166-92-5137
撮影で不在の時が多いです。来館前にお電話下さい!
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
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