Quantcast
Channel: Kent Shiraishi Photo Blog
Viewing all 719 articles
Browse latest View live

PENTAX 645Z - ケント白石が試す!Vol.3

$
0
0
PENTAX 645Z - ケント白石が試す!Vol.3
一番の課題はレンズ!
645Zの性能を活かしきるレンズがまだ少ない。



今回のテストで撮影時から気になっていたのがレンズの性能差。
撮影後に4Kモニターで確認してはっきり分かりました。

早朝の斜光の中、
美瑛町の丘を撮影しました。
使用したレンズはもっとも新しい設計で作られたレンズ、
HD PENTAX-D FA645 MACRO 90mmF2.8ED AW SR
それと
FA645ズーム 150-300mmF5.6ED[IF]
このレンズは2003年の発売なので、
フィルムカメラの645に使ったレンズとしては新しい設計です。
しかしそれでも光に対して、
この2本は明らかに差が出ました。

このブログで見る圧縮された小さな画像では
よく分からないと思います。
しかし4Kで見るなら一目瞭然です。

上の写真がHD PENTAX-D FA645 MACRO 90mmF2.8EDでの撮影です。





手前に見えるジャガイモの輝いた葉まで差が出ています。
これがイモ畑の立体感を感じさせる差にもなります。

レンズの実力差は怖いです。
レースカーのF1と同じで、
シャシーとエンジンの相性、完成度が大切です。
僕が以前SONYのカメラの批評でも書きましたように、
カメラというのはレンズとボディーが一体となったシステムなんです。
ボディーだけ優れていてもダメなんです。

僕も古いレンズを多数持っています。
しかし、
この高いカメラを買ってわざわざ撮影するなら、
僕はオールドレンズは使いません。
最新のデジタル向けに設計され、
また光に対して強いコーティングを施された最新レンズを使います。
と言っても、わずかに3本しかないのです。
トホホ…。

そう言えばSONYのα7Rを使っていますが、
このカメラも同じ様に、
100%の性能を発揮できるレンズがまだ少ないです。

しかしPENTAXには、
バックにリコーがついたので、
ペンタックスに出来なかったその部分を
リコーが後押しして頑張って頂けると期待しています。

いずれにしても、今世界を見渡しまして、
僕が風景写真で使いたい中判カメラはこれしかありません。

かつてのライカやハッセルブラッドは今や落ちこぼれ。
ハッセルに至ってはSONYのアレンジカメラを作っている状態。
★「ハッセルブラッドが35mmフルサイズセンサー搭載のデジタル一眼カメラ HV を発表

こんなカメラが120万円?
いくら世の中に金をばらまきたいほどの金持ちがいても、
こんなカメラしか作れないなら、
この会社はまた身売りするでしょう…。
(#^.^#)
我々日本人が誇りを持って良いのは、
世界最高のカメラは日本人しか作れない!

コンパクトカメラはもちろん、
一眼レフ、ミラーレス、
そして中判カメラ。

日本はカメラ製造に関して世界のNO.1なんです!
素晴らしい事だと思います。
僕はこの事をとても誇りに感じています。

そして、
日本人だけが自国のカメラを使い、
世界で認められる日本人写真家に成れるのです。
だからこそ僕は頑張るのです。

さてそれでは僕の一番のお気に入りレンズ、
素晴らしいコーティングを施された最強の一本、
MACRO 90mm F2.8で撮影した「緑の小麦」
ご覧下さい。
(#^.^#)

「緑の小麦」
このレンズは645Zの実力を発揮します。
このカメラを購入されるなら、
必ず揃えたいレンズです。

最後は、朝の斜光に輝く小麦を
65インチ4K-TVで再生しました。


オーディオは、
音源、プレーヤーそしてアンプが良くても、
最後に音を出すスピーカーが悪ければ良い音では聞けません。

同じ様に写真も、
被写体、カメラ、レンズ、
そして腕が良くても、
モニターが悪ければ、
どんな素晴らしい画像もその実力を正しく見る事は出来ないのです。
要するにモニターは最も大切な道具です。

さて、まだまだ書き足りない事がありますが、
僕は忙しいので、
この辺で一旦お開きに致します。

PENTAX & RICOHの皆様、
素晴らしいカメラを作って頂きましてありがとうございました!

これからも日本が世界一のカメラ王国であり続ける事を信じています。
そしてそんな素晴らしい自国のカメラを使える僕達は幸せです。

世界の半端な連中に、
「日本はカメラは一流、写真家は二流」
そんな事言わせない様に、
皆さん頑張りましょう!
(#^.^#)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

「カメ爺」・「カメ婆」という言葉について

$
0
0
「カメ爺」・「カメ婆」という言葉について
この言葉について皆様はどう思われるでしょうか?

今朝も早朝撮影に出かけました。
日曜日ということもあり多数の観光客がいました。
ただやはり早朝は日の出を撮影しようと考えている方も多く、
相変わらず畑の中に入って撮影している者が後を絶ちません。

今朝は外国人を注意しました。
多数で(多分家族でしょう)麦畑に入り麦と自分の顔を一緒に撮影していました。
そういう雰囲気を作って撮影したい気持ちは理解出来ます。
しかしそのために麦を踏みつぶされたのでは堪りません。

僕は持参している「笛」を吹きました。
ピ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これがものすごく効果があります。
そして畑から出ろというボディランゲージをしてみせます。

そして出てきた一番の年長者に説明する。
大抵はそれで理解して頂けます。

けして感じの悪い家族では無かったので、
ついでに家族写真を撮ってあげようかと尋ねると?
お願いしますという返事がきた。

外国人も素晴らしいカメラを持っている方が多数います。
Nikon D4を渡されて、それでまずは3枚撮影。
すると隣の息子さんからCanon 5Dを渡されてまた撮影。
次は娘さんからSONY-α7を渡されまた撮影。

もうこれで終わりだなと思ったら、
一番若い女性がiPhoneを僕に渡した。
「お〜これで最後だよ!」
英語でそう言ったら、皆さんが笑った。

そのiPhoneで写した後、壁紙を見たら僕の「青い池」だった。
「この壁紙好き?」
返す時にそう訊いたら、
「I love it!」
そう返事が来た。

思わず嬉しくなって、
「それ撮ったの僕だよ!」
そう言ったが、彼女は笑って信じなかった。

僕は自分で着ている「青い池のTシャツ」を指さして見せた。
一番下に僕の名前がサインしてある。
「 I am Kent Shiraishi.」
そう言うと彼女はとても驚いた顔をして、
いきなり大声をあげた。
そして皆に僕の事を話し始めた。

どうやら僕の写真のファンだったようです。
僕のWebサイトやFacebookを見ているそうで、
今回どうしても「青い池」と美瑛町の丘の景色を見たくて、
旅行先を北海道にしたそうです。
(#^.^#)
結局その後また撮影した。
しかも今度は僕と皆さんがそれぞれツーショットで撮って頂く事になった。

この家族と過ごした時間が約40分。
今朝は朝の斜光の一番良い撮影チャンスを逃してしまいました。

・・・でもまあいいか!
彼らに撮影マナーについて説明もした。
同じ国の皆さんにも伝えて欲しいと僕は言いました。

お嬢さんが僕に、
「素晴らしい風景写真を撮る方法は?」
そう訊いたので、彼女のカメラを指さし、
「あなたはカメラを愛するように、自然を愛する。それが最も大切。」
僕はそう言って、彼らが入った畑を指さして、
「これでは自然を愛していない。」
そう言いました。

すると彼女は素直に、
「ごめんなさい。」
謝りました。

僕はにっこり笑って、
「It's OK!」
そう答えると、彼女も笑顔になった。
(#^.^#)
今朝は気温も空気も気持ちが良かった。
そしてマナー違反の外国人を注意し、
僕の貴重な撮影時間を費やしたが、
それでもなぜか爽やかな気持ちのままだった。

国籍は関係なく、
人の心というものは伝わる。

僕達は次の世代のためにも、
その努力をしていかなければいけない。

・・・・・

さて、先日街の行政から電話がありました。

「白石さんのブログに書かれているカメ爺・カメ婆という言葉に対して、
役場に苦情の電話が来ています。
どうか今後は言動に注意して下さい…。」

僕より若い職員にお灸をすえられた。
(#^.^#)
もちろん彼の言いたい事は分かります。
また役場としては、
一般の方から苦情が来れば何かしら対応しなければいけない事も理解出来ます。
もちろん僕に対して苦情があるなら、
いつでも伺いますしお受けします。

しかし本来僕への苦情なら、
「個人への苦情は役場としてお答えできませんので、白石さん個人に直接お電話下さい。」
それ位は言って欲しいですね。

またこのブログを読まれている方が電話をしたんでしょうけど、
僕に対して不平不満がお有りなら、
下記僕の宿まで直接ご連絡下さい。

苦情はきちんと伺いますし、
また必要に応じてご説明も致します。
(#^.^#)
もちろん、
「カメ爺・カメ婆」という言葉が、
けして良い言葉で無い事は理解しております。

ただご理解頂きたいのは、
良い言葉で無いのに使うのは、
それなりの理由があります。
けして一般高齢者を馬鹿にした言葉ではありません。

上で書いた様な悪意の無いマナー違反者はまだましです。
注意すれば理解して頂けますから。

しかし注意しても、理解しないどころか、
逆ギレするどうしょうもない連中も多数います。

「そこは畑ですから入らないで下さい。」などと注意しようものなら、
「お前の畑か?」
そう言ってくる連中です。

しかも私が数年間注意して来た者達で、
一番たちの悪いのが僕らより上の高齢者。

「確信犯」と呼んでもいい様な、
道徳観のない高齢者が多数います。

僕は一般の高齢者とそういう者達を区別する意味でも、
その確信犯と呼ぶべきマナー違反者達を
前述の「カメ爺・カメ婆」と呼ばせて頂いております。

申し訳ありませんが、
この者達を「カメラ爺さん・カメラ婆さん」などと、
可愛らしく呼ぶ気にはとてもなれません。

それほどにあくどい連中です。
ここでハッキリ言わせて頂きます。

このブログを読まれている皆さんは現実を知らな過ぎです。
僕の様に毎日撮影していれば、
その実態、酷さが良く分かります。
役場の人達も農家の方から聞いて知っているだけで、
自分で土日にパトロールなどしません。
ですから彼らも現場を見ていないのです。

僕が議会で町議を通して「観光パトロール」の創設をお願いしたのは、
現実があまりに酷いからです。
農家さんが怒るのは当然です。

この街は農家さんの生活を守ることで、
観光が成り立っているのです。
まず観光ありきではないのです。
あくまでも農家さんの生活が優先であり、
その結果美しい畑が作られて、
我々はそれを見せて頂いているのです。

観光客が偉いなどと思ってはいけません。
どんな人間であろうと、
畑を踏みつぶして写真を撮る様な者は許されるべきではないのです。

もしお電話を頂けるなら、
仕事で忙しくない限り、
いつでも詳しくご説明致します。

また今後はこのブログで、
そういう「確信犯」的なあくどいマナー違反者を、
写真や映像で撮り、ここに掲載する事も検討中です。

ただしそういう事をすると、
役場の方がまた何か言って来そうですが…。
どうせ彼らはこのブログを読んでいると思います。
だから書くわけではありませんが、
「臭い物に蓋をする」
美瑛町の恥部を表にださない。
そんな事ではこの問題は解決しないと思います。

世界中どこでもこの様な問題は起きているのです。
だからこそ毅然とした対応を考え、
農家さんの生活を守る事を第一に置いて、
世界に美瑛町の取り組みを紹介すれば良いのです。

外国人に対しても、
インターネットで世界にこの問題を発信すれば良いのです。
役場の人達は、ネットを使う事が下手です。
感覚的にとても遅れています。
少なくとも僕はそう感じています。

僕なら、
美瑛町の美しい映像だけでなく、
マナー違反者を撮った映像も流します。

日本の観光地において何が問題なのか?
日本の観光地におけるマナー違反とは?
それが分かる様な、理解出来る様な映像を作って流すべきです。

彼らがしないなら、出来ないなら、
僕がしても構いません。
今検討中です。

さて、最後に一枚写真をUpします。

「私は喜寿!
ずっと働いて来ました。
私は農業が好きです。」

写真のこの方も最近の同世代のマナーの悪さを嘆いていました。
日本人がかつて持っていた「道徳観」はどこに失せたのか!

いちいち子供に言うように次の言葉を彼らに言う。
「畑に入らないで下さい。お願いします!」

こんな事を言われる大人はただのアホでしょう!
そういう人達は僕らの街、美瑛町に来ないで頂きたい!!
(#^.^#)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

農家の方には頭が下がる思いです。

$
0
0
農家の方には頭が下がる思いです。
畑を撮影させて頂いている者として、
本当に申し訳ありません!



「日の出前 静かな朝」
北海道美瑛町

この素晴らしい朝を堪能したい!

…しかし、
今日は早朝から8人位の撮影軍団がいました。
もちろん普通に撮影して頂ければ何も問題ありません。
しかしとんでもない連中で、タバコを吸っている者5人。
この5人全員がタバコのポイ捨て!
それも畑の中。

くわえタバコで撮影しながらポイ捨て。
ふざけんなよコノヤローって感じです。
(言葉使いが悪いのはお許し下さい。)

早速車停めて灰皿探していたら…、
そこにちょうど農婦のおばあさんが来て、
彼らに何か話し始めました。

これはいかん、こんなカメ爺を相手にしたら、
このお婆さんが嫌な思いをするに違いないと考え、
直ぐに助けに行きました。

ところがそのお婆さんはこの男どもに、
何か渡していました。
僕は近づいて、
ちょうどカメラにつけていた、
望遠ズームの300mmで確認しました。

するとお婆さんは彼らに携帯灰皿を渡していました。
「ここは大切な畑やから、これ使って下さい。」
そう丁寧に言いながら一人一人に渡していました。

さすがのカメ爺達も、これには無言で受け取っていました。

僕はその光景を見た時、
思わず何かがこみ上げて来て涙が溢れてしまいました。
こんなしょうもないクソ爺どもに、
怒る事無く、ニコニコしながら灰皿を渡している彼女を見ると、
しばらく涙が止まらなくなりました。

僕達は何をしているんだ!
こんな事まで農家の方にさせて…。
朝早くからお年寄りにこんな事をさせている現実を見ますと、
とても申し訳ない気持ちで一杯です。

この丘、この畑を撮影させて頂いている者として、
ご迷惑をおかけしない様努力し、
もっとマナー違反者を減らせるよう、
さらに方法を考えたいと思います。

ただただ頭が下がります。
本当に申し訳ありませんでした!!

ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

僕の右目は使えない。

$
0
0
僕の右目は使えない。

先日僕は右目を「レーザー光凝固術」という手術をしました。
その病名は「裂孔原性網膜剥離」。
しかもその症状は同じ眼に二ヶ所ありました。
またさらに白内障もありました。

僕はカメラのファインダーを覗く時、今までは右目を使っていました。
しかし多分今後は左目を使わなければいけないと思います。
残念ですが僕の右目はぼやけて良く見えません。

人間も50過ぎますと、
あちこち故障し始めます。
使い古したカメラと同じです。
(#^.^#)
僕は今回この病気によって確認し学んだ事があります。
それは僕達は普通は眼を二つ使います。
それによって、片方の眼の異常に気が付きやすい。
今回、僕は左右の眼をそれぞれ自分でテストする事で、
右目がかすみ、色の彩度が落ちている事に気が付きました。

実はこの事は「写真の現像」でも同じです。
僕はいつも2台のモニターを同時に使っています。
そうすることで、もし一台のモニターの色に変化が起きれば直ぐにそれを理解出来ます。

やはり最高レベルで「写真の現像」をするためには、
僕の場合はモニターが2台必要です。
少なくとも世界のレベルで仕事をする写真家なら、
この事はとても大切な事だと思います。
(#^.^#)
さて、それでは今朝撮影した写真をご覧下さい。


★「青い池 - 今朝」
北海道美瑛町
この写真は僕のカメラに現像させました。
現場でカメラに「Retina Photo レチナフォト」を創作させてみました。
Camera : SONY α7
Lens : Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA

只今右目がよく見えないので、
PCで現像するのを休んでいます。
それで撮影時に設定してカメラ内で現像させたんですが、
やはり自分でする様には出来ません。
まだアマチュア・レベルですね。
しかしそれでも現場の雰囲気は再現出来ています。
また写真のノイズが多いのは、
かなり圧縮したからで、元画像は奇麗です。

まだまだ僕が現像する様には出来ませんが、
カメラはこれからますます進化するでしょう。
反対に僕の方は眼が後退し、
そのうち頭の中も後退するでしょう。
抜かれるのは時間の問題かな?トホホ
(#^.^#)
でも今しばらくはカメラに負けない様、
頑張ります。

それにしてもSONYのカメラの実力は凄い!
今日はお客様と3人で撮影しましたが、
僕のNikon D800Eではこの太陽は撮れません。
お客様のCanonはどうか?
僕のこの写真を見せたら、
彼は見せてくれませんでした。
ヘヘヘ〜〜〜
(#^.^#)
さてこの撮影は朝5時30分。
もし皆さんが太陽の撮影に自信がなければ、
もっと早くに現場に来た方が良いでしょう。

朝4時にここに来れば、
朝霧に出会うチャンスもあり、
一番良い状態で撮れるかもしれません。

早く起きれば何かが起きる!
(#^.^#)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

世界で通用する写真家になるために学ぶ!意識編

$
0
0
世界で通用する写真家になるために学ぶ!意識編
プロとアマチュアの違いは意識の差。

約一週間、右目の調子が悪く休んでおりました…。
その間に、「世界で通用する写真家になるために学ぶ!」
この続きを書いて欲しいという方数十名からメールやメッセージを頂きました。
意外にも人気がある事に僕自身驚いています。
(#^.^#)
ところで「モニター」についての執筆はまだ途中ですが、
今回は気分を変えて番外編として「意識」について書いてみます。

実は、僕はこの春から「写真術講座」を始めましたが、
「ケントさんの様に世界に出たい!」
そう仰る方が相当います。
このこと自体はとても嬉しく思っています。

ガラパゴス諸島化した日本の写真界から、
世界に出て行かれる事には大賛成です。
一人でも多くの日本人が、
僕に続いて世界で活躍されるよう僕も応援したいです。

ただ、そういう皆さんと話していて一つ気になる事があります。
それは漠然と「世界に出たい!」と言われていますが、
そのためには「意識」を高く持たなければいけない事を、
まだまだ理解されていない方が多いのです。

写真の世界では「プロ」と「アマチュア」という言葉で区別される事が多いですが、
僕は基本的にそういう区別はしません。
写真だけで食べている「プロ」はたくさん知っていますが、
僕は必ずしも彼らを一流だとは思っていないからです。
畑に入り撮影マナーの悪いプロも多々いますし。
そんな連中と自分は一緒にされたくないと思っています。

そもそも僕は写真だけで食べている訳ではありません。
ご存知の様に宿業もしています。
そのおかげで「撮りたくない写真」を撮らずに済んでいます。
要するに僕は自由なんです。

僕が思うに、写真の世界においては、
プロとアマチュアの差は稼ぐかどうかではなく、
「意識」が決定的に違うのです。

アマチュアの皆さんと話すたびに、
その「意識」の差をとても感じます。

僕の写真術講座を受ける方の中には、
プロ顔負けの素晴らしい写真を撮る方が多数います。
そういう方は自信満々で来るのですが…。

例えば、そういう自信家で、
「ケントさんの様に世界に出たい!」
そう言われる皆さんに、
「撮影テーマは何ですか?」
そう尋ねますと、殆どの方が言葉に詰まります。

そういう方は一年に一枚か二枚、
世界に出せる様な写真が撮れたらOK!
それだけで満足しています。

しかしもし皆さんが撮られた一枚の写真が、
運良く世界で掲載されるチャンスを得た時、
その一回限りで終わるか?
あるいは、
その後も世界で取り上げられてどんどん有名になるか?
その大きな違いは、
自分の中で世界に通用するテーマを持ち、
長い期間世界中で掲載され続ける様、
「戦略」を持てるかどうかが大切なんです。

これは今までの日本人に欠けているポイントです。
いくら芸術家を気取っても、戦う相手は世界です。
世界で通用するテーマを持たずに戦える訳がありません。

ただ良い写真を撮りたい!
そう考えているだけなら、
僕のこのブログなど読む必要ないと思います。
巷には素晴らしいテキストも出回っています。
そういう本を読めば済む事です。

でも僕は風景写真に関しては、
日本人が書いた本は殆ど読みませんでした。
世界に出て行くための指南書にはならなかったからです。

「世界で通用するためにはテーマが必要!」
こんな事を書いている本は日本には一冊も無かったからです。

ここまで書きましたが、
もし僕が偉そうに書いていると思われるのなら、
これ以上読まれない方が宜しいでしょう。

世界に出て行くのは簡単です。
誰でも海外旅行と同じ様に出て行けます。
しかし世界で通用する、認められるのは大変です。
これはその世界を経験していなければ理解出来ないかもしれません。

例えば、僕の宿に泊まる外国人で僕を知らない方はいません。
100% 僕を知っています。
また先日青い池で偶然会ったフランス人と話しました。
英語で「何故ここを知ってるの?」
そう尋ねると、
僕の写真が掲載されている下記サイトを見せてくれました。

そのサイトを見て頂ければ良く分かると思いますが、
すでに世界では「青い池」が有名なのは当然で、
今は「緑の池」まで有名になりつつあります。
要するに「この池は青色から緑色まで変化して驚く様な景色を見せる」
そう書かれているのです。

それこそまさに僕の狙っていた展開です。
テーマの大切さがお分かり頂けると思います。

フランス
Blue Pond Hokkaido Japon par Kent Shiraishi : Merveilleuse Nature Turquoise
オーストラリア
Why This Magical Lake Changes Colour With The Weather
ブラジル
Por que esta lagoa muda de cor de acordo com o tempo?
スペイン
The Wow
New York City
Spoon & Tamago
そして香港で最も人気のある写真家のためのサイト
Photoblog.hk

また世界で人気のSNS 「tumble」では数カ月で、
7万件を超えるアクションがありました。

上で紹介しましたように世界で広まったのは、
僕が「戦略」として「池の色」をテーマに選んでいたからです。

そもそも青い色した池や湖など世界中にたくさん存在するのです。
それ自体は何も珍しくありません。
僕は初めからそれを知っていました。

ただしかし、池の中に立ち枯れの木があり、雪が降り、
そして青色から美しい緑色まで日々変化する池は、
世界中で美瑛町の「青い池」ただ一つなのです。

そのテーマがなければ、
青い池の人気はここまで来なかったでしょう。
アップル社の広告に採用されただけでは無理です。
同じく採用された作品は世界中に多々ある訳ですから…。

結論として、
世界に出ようと思う写真家なら、
優れた芸術写真が撮れるのは当然であり、
それにプラスして、
常に世界に向けてアンテナを張り、
テーマを吟味して、何を自分が世界に出していくか?
その答えを自分で見つけなければいけません。

そういう「意識」が持てるかどうか?
それが「プロ」と「アマチュア」の違いではないでしょうか。
僕はそういう気がしています。

またアマチュアであれプロであれ関係なく、
高い「意識」を持ち続ける事が出来る方が、
世界で一流と呼ばれている方達なんだろうと考えています。

そして日常的に僕が思うのは、
誰にでも「偶然」によるチャンスはあると思います。
きっと皆さんにもあるでしょう。
ただ大切な事は、その「偶然」を「必然」に変える能力があるかどうかです。
これは言葉の遊びで書いているのではなく、
実はとても大切なことだと僕は思っています。

もし僕が撮った一枚の「青い池」の写真が、
「ナショジオ」のフォトコンで入賞し、
Apple社の広告に採用されただけなら、
既にそれから2年もたった今、
そんなに世界で人気を維持する事はなかったはずです。
たとえそれが偶然であっても、
僕はそれを必然に変えました。
だから今なお世界中で人気があるのです。

僕はその「意識」に関しては誰にも負けない自信があり、
またそこは自分自身で「プロフェッショナル」を強く意識しています。

今回は「意識」について、
僕なりの考え方を書かせて頂きました。

最後に先日朝霧の中で撮影した1枚をUpします。


「朝霧の中、朝日が小麦畑を照らす」

まだ右目が見えません。
上の写真の朝霧の様にぼやけて見えます。
実は数日前に同じ眼をもう一度手術しました。
PCの操作も大変で、モニターを長く見ると疲れます。
もうしばらく休養させて下さい。
宜しくお願いします。
(#^.^#)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

世界で通用する写真家になるために学ぶ!意識編 Part 2.

$
0
0
世界で通用する写真家になるために学ぶ!意識編 Part 2.
僕はT-シャツの色にも拘ります。

昨日「意識」について書きましたが、
とても反響がありました。
また同時に色々意見や質問も来ましたが、
昨日も書きましたように、
今現在眼の調子がとても悪いので、
皆さんに返信する事は出来ません。

ただ全て読ませて頂きましたので、
追伸で少々書かせて頂きます。
それでご勘弁下さい。
(#^.^#)
実は以前にも書きましたが、
今年の10月28日発売予定で、
ナショジオが世界に向けて発売する写真集に僕の写真が掲載されます。
★Amazon『National Geographic Stunning Photographs
そこでそれを記念してその写真のT-シャツを作りました。
ご覧下さい。

額装写真の「青い池」の青色とT-シャツの青色は殆ど色相が同じです。

僕の作らせたT-シャツは色にも拘っています。
これは僕がプロだからではありません。
プロはたくさんいますが、
T-シャツの色まで「Retina Photo」に拘るプロはそういないはずです。

このT-シャツは僕の宿でしか販売していません。
しかも価格は2,800円(税込)でけして安くはありません。
ですからせっかく買って頂くので色に拘ったのです。
このシャツは僕が信頼するユニフォーム販売の会社に頼みました。

僕の考えはハッキリしています。
ケント白石が創作する物は何であれ拘るのです。
「意識のない仕事はプロの仕事ではない。」
それが僕の考えです。
ですからT-シャツの色にさえ拘ります。

当然一緒に仕事をして下さったユニフォーム会社の社長、
素敵な女性ですが、佐々木社長にとても感謝しています。
僕の意識や考えを理解して頂いて初めて良い商品が出来るのだと思います。

ところで、
先日僕が写真を提供したある本が出版されました。
昨年の夏発売された本の続編の様な旅行本です。
その先日発売された本に、
僕の写真を使わせて欲しいと依頼がありました。

当初、色に拘る様な事が書かれていたのでとても期待しました。
・・・しかし、
発売日の数日後、僕に送られてきた本を見て愕然としました。
印刷の色があまりにも酷かったからです。

それも僕の写真がどうこうというのではなく、
掲載されている全ての写真の色が酷かったのです。
僕は失望しました。
著者はとても若い女性です。
しかもその印刷に関して無頓着な感じがします。
だから彼女の将来を考えて、
僕はあえて厳しい事をここで書きます。

この本の印刷レベルは相当低い!
僕の写真を使うなら、
もっと色に、印刷に拘って欲しかったです。
予算等の問題はあるでしょうが、
この本のテーマを考えると、
あまりにも酷過ぎる印刷です。
せっかく著者が写真選びに時間をかけたと書いていても、
その意味・努力が全く消えてしまいました。

どんなに元写真が素晴らしくても、
最終的な表現である印刷が酷いと、
手に取って見る人に正しく伝わりません。
また撮影した人達にも失礼です。
何とも残念ですね!
これは僕の率直な感想です。
ぜひ次回からはもっと「意識」の高い仕事をして欲しいです。
もちろんご本人にはきちんと僕の意見は伝えます。

今の時代、
アマチュアでも相当なレベルの作品を創作し、
また印刷もかなりのレベルで出来ます。
プロフェッショナルであるはずの印刷屋さんの意識が低い気がします。

「意識」の低い仕事をしているといつか客は離れて行きます。
必ず離れて行きます。
少なくとも僕はそう考えています。

最後に、
昨日紹介した次のWebをもう一度見て下さい。

スペインで僕を紹介しているサイト
The Wow
5枚写真が掲載されていますが、
青い池は1枚だけで、
あとは全て「緑の池」です。
しかもアップル社に採用された写真は掲載されていません。

これは昨日僕が書きましたように、
「偶然」を「必然」に変えた良い見本です。

たしかに僕が有名になったのは「ナショジオ」や「Apple」の影響は大きいです。
しかしそれだけなら、2年も過ぎた今、
僕の写真は世界から消えていたでしょう。

しかし上のWebサイトで分かりますように、
既に「緑の池」が青い池以上に注目されているのです。
この春行われた「ナショジオのフォトコン」で編集者に選抜されたのも緑の池で次の作品です。


僕は常に世界を「意識」して、テーマを考え作品創作しています。
これまで「青い池」の写真は皆さん数多く撮影されていますが、
未だに他の方の美しい「緑の池」の作品を僕は見た事がありません。

要するに「道は自分で開く」。
この「意識」が大切です。
「ケントが撮影しているから自分も撮ろう」
それでは観光客の意識です。

昨日に続けて2回書きましたが、
少しは僕の発想と意識を理解して頂けましたでしょうか?

これから世界を目指す皆様に、
少しでもお役に立てれば幸いです。

それでは暫く眼を休めます。
お許し下さい。

追伸:

「ナショジオ」のWebには二つの「Photo of The Day = 今日の写真」があります。
一日一枚だけ選出され掲載される写真の事です。
ですから一年間で365枚。
それが「National Geographic」と「National Geographic Traveler」の2冊の雑誌で
それぞれ別に選出されるので年間730枚選ばれて掲載されます。

先ほどその「National Geographic Traveler」 の今日の写真に選出されていました。
Travel 365
自分が選んだ「テーマ」が面白いほど世界で認められていく。
こうやって世界中に「緑の池」とKent Shiraishi の名前が広がっていくのです。

今の時代写真を撮るだけなら優秀な中学生でも十分撮れます。
それほどにカメラが進歩・進化しているからです。
そんなこの時代に世界で認められるためには絶対に「テーマ」が必要です。

僕が2回にわたって書いた「テーマ」と「意識」について、
もし皆様が世界で通用する写真家を目指すならどうかじっくり考えて下さい。

僕を批判する方もいます。
それは例外なく日本人です。
(#^.^#)
でも一旦自分の「意識」を世界に向けたなら、
そんな雑音は全く気になりません。

だって僕が勝負する舞台は世界ですから!
(#^.^#)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

世界で通用する写真家になるために学ぶ!「ナショジオ」で戦え!!

$
0
0
世界で通用する写真家になるために学ぶ!
「ナショジオ」で戦え!!
世界的な写真家になる近道は「ナショジオ」で認められる事!

ここ数日間で色々な意見や質問を頂きました。
僕は眼が見えなくて調子悪いと書いているにもかかわらず、
多くの方が意見や質問を寄こします。
どういうことですか?
(#^.^#)
さて、昨日僕は追伸で下記文章を書きました。
もう一度書いておきます。
・・・・・・
「ナショジオ」のWebには二つの「Photo of The Day = 今日の写真」があります。
世界中から「ナショジオ」に投稿された写真の中から、
一日一枚だけ選出され掲載される写真の事です。
ですから一年間で365枚。
それが「National Geographic」と「National Geographic Traveler」の2冊の雑誌で
それぞれ別に選出されるので年間730枚選ばれて掲載されます。

先ほどその「National Geographic Traveler」 の今日の写真に選出されていました。
Travel 365
自分が選んだ「テーマ」が面白いほど世界で認められていく。
こうやって世界中に「緑の池」とKent Shiraishi の名前が広がっていくのです。

今の時代写真を撮るだけなら優秀な中学生でも十分撮れます。
それほどにカメラが進歩・進化しているからです。
そんなこの時代に世界で認められるためには絶対に「テーマ」が必要です。
・・・・・・
この今日の写真だけでなく、
「ナショジオ」の全ての媒体を使って自分の作品と名前を世界に売り出すべきです。
それが最も早く自分を世界に売り込む近道だからです。
「ナショジオ」こそ世界への登龍門なんです。

僕は数年前に世界に出ようと決めた時からこの考えを持っていました。
要するにこの考え方が僕の「意識」です。

ところで以前にも書きましたが、
ナショジオのフォトコンテストは年に2回春と秋に行われます。
春は「National Geographic Traveler」、
秋は「National Geographic」で、
それぞれのマガジンが主催になります。
もっとも母体の会社は一緒ですから、
実際は同じコンテストが年2回あると考えて良いでしょう。

とにかく世界中のフォトコンテストの中でもっとも有名であり、
尚且つもっとも影響力があります。
特に世界で通用する写真家を目指すなら絶対に挑戦しなければいけません!
もう一度書きます、絶対にです!

NikonやCanon、あるいは最近開催されるようになったSONYのフォトコンテストもあります。
しかし僕が非難を恐れず独断で語るなら、
それらのコンテストの世界における影響力は微々たるものです。
「ナショジオ」のコンテストから見たら影響力など無いに等しいです。

もちろん誤解しないで下さい。
あなたが日本国内で写真家を名乗るならこれらのコンテストの方が良いかもしれません。
また「前田真三賞」、「木村伊兵衛賞」、「土門拳賞」等国内では素晴らしい賞です。

僕が語っているのは、
あなたが世界で通用する写真家を目指す場合の話です。
「結果に対する効果」を考えた時、
ナショジオのフォトコンで入賞する方が遥かに世界で認知されます。
その差は驚くほどあります。
それが現実です。

またナショジオのフォトコンでは、部門別に一位と二位しかありません。
日本の様に「やれ特選、一席、優秀賞、入選、佳作等」、
芸術作品に色々細かな賞をつける事はしません。
入賞に値する作品を先ず全て選抜して、
それからその中から一作品のみ一位にする、そういうやり方です。
僕も芸術作品に対してはそれが妥当な方法だと思います。
よって入賞するだけで世界で評価されます。

ですから世界の舞台で勝負するつもりなら、
当然あなたは挑戦すべきです。
失うものは一作品の投稿につきたった15米ドル。
失うものなど無いに等しいのです。

しかも入賞しなくても、
世界にあなたの作品と名前が知られるチャンスがあります。
今回僕が上で掲載された様な「今日の写真」に選ばれる事もそうなのです。
ナショジオのWebは世界31言語に翻訳され約160ヶ国に流れます。
僕が選ばれた「今日の写真」もすぐに色々な形で世界中に流れるのです。

例えば次の「tumblr」という人気のSNSでも直に紹介されました。
★「National Geographic Traveler
そしてそれがまたすぐ核分裂するかの様に世界中に広がって行きます。
★「natgeotravel
★「Magical pond that changes color with the weather
★「Beautiful Blue Pond in Japan Turns Spectacularly Green
僕は「青い池」から「緑の池」に色が変化する事を「テーマ」にして、
世界中に広めようと「戦略」を考えました。
それが面白いほど僕の狙い通りになりました。
世界を相手にこうしたいと考えて、
それが思った通りに出来る事はとても楽しい事です。
まさに快感!気持ちがワクワクしてきます。
そしてまた次の「テーマ」を考える訳です。

このように世界を舞台にして勝負するなら、
ネットを使った新しい戦略を考えなければいけません。
古い日本的な発想から脱出しなければいけません。
ガラパゴス諸島化した日本の写真界の発想では、
何百年も形を変えないイグアナの様なものです。

もちろんただ芸術家を気取っていてはダメです。
世界相手に戦うのですから優れた「戦略家」になる必要があります。

はっきり言いまして、
僕やあなた程度の写真を撮る人間など世界には5万といるのです。
自惚れてはいけません!

写真術の勉強は当然今後も続けなければいけませんが、
賢い戦略家になることも大切なんです。

「意識」、「テーマ」そして「戦略」。
この3つが世界で勝負するためには必ず必要です。

ただ写真だけ撮っているのは「趣味」の世界です。
もちろん殆どの方はそれで良い訳です。

あくまでも僕に続いて
世界の舞台で勝負する事を目指している方のために僕は書いています。
その事は誤解されない様に言っておきます。

世界で戦える方、勝負出来る方はほんの一握りの方でしょう。
写真が上手いだけでは勝負になりません。
くどいようですが「意識」、「テーマ」、「戦略」の3つに長けている必要があります。
もしあなたが世界を目指すのならじっくりその事を考え研究されて下さい。

尚最後になりましたが、暫く眼を休めますので、
質問ご意見等も少しの間お休みにして下さい。
宜しくお願いします。


「緑色の凍った池」
この作品も世界中で掲載されています。

暑中お見舞い申し上げます!
(#^.^#)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

歌手の天童よしみ様とケント白石が「青い池」に行きました!

$
0
0
歌手の天童よしみ様とケント白石が「青い池」に行きました!
8月2日(土)朝8時〜TV朝日「旅サラダ」に出演します。

歌手の天童よしみ様とケント白石が「青い池」に行きました!
彼女は「青い池」をご覧になるのが初めてだそうです。

数カット彼女の写真も撮らせて頂きました。
皆様ご存知の彼女らしいパフォーマンスの写真も撮りましたが、
それはTVで放映されると思います。

ここでは僕の好みで落ち着いた感じの写真を掲載させて頂きます。
もちろん事務所の許可は頂きました。
(#^.^#)

まずはカメラ目線の一枚。
僕は人を撮影する場合、
事前に会話をしてイメージを掴み、
それを絵にするように考えます。

彼女はとても気さくでお話のしやすい素晴らしい方でした。

今回の北海道の旅は
その昔売れない厳しい時代に、
ご家族で一緒にいらした時の思い出を探す旅だそうです。

だからなのでしょうか?
少女の様な一面を僕は時々感じました。
また同時に彼女の持っている芯の強さ、
真っ直ぐ人生を生きて行く強さもしっかり感じる事が出来ました。

次の写真はそんな二つの要素をあわせ持つ雰囲気を撮らせて頂きました。


これは僕の好きな一枚です。

僕は彼女のイメージを絵にするために、
青い池の中であえて立ち枯れの木の無い場所を選択。
背景をすっきりさせて遠近感を出し、
空の映り込みを入れない様にして水の透明感を出しました。

二枚の写真を見比べて下さい。

助手もレフ板もありませんが、
逆に言えば、誰でも自分のイメージさえしっかり持てればこの程度の撮影は出来ます。
(#^.^#)
今回お忙しい中、お時間の無い中、
わざわざ僕の宿まで来て頂きました事に深く感謝申し上げます。

彼女は僕の「青い池」のTシャツを買いたいと仰られたんですが、
僕は着て頂けるのが嬉しいのでプレゼントさせて頂きました。

どうかお体を大切にされまして、
これからも素晴らしいご活躍を続けて下さい。
ありがとうございました!

宿業の仕事は人との出会いが素晴らしいです。
これからも一期一会を大切にしていきたいですね!
(#^.^#)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

暑中お見舞い申し上げます!

$
0
0
暑中お見舞い申し上げます!
雪景色の美瑛を見て夏の暑さを和らげよう!!


"The Sunrise of The New Year's Day"
It's hot here, as you my already know. But enjoy the Summer!!
Take care!
Biei in Hokkaido,Japan.
Thank you.
Kent Shiraishi - The man who takes a picture of the sun

「初日の出」
暑中お見舞い申し上げます!
北海道美瑛町
(#^.^#)
太陽を撮る男 - ケント白石

右目を失明しても撮り続ける写真家!
この方のエネルギーは凄い。
見習いたいです…。
右目を失明しても撮り続ける写真家・荒木経惟さん

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

「青い池」を上手に撮ろう!

$
0
0
「青い池」を上手に撮ろう!
誰でも簡単に撮れますよ〜


「今日の青い池」
8月9日 北海道美瑛町

朝6時半、今朝は曇り空でした。
かなりの人が既に青い池に来ていました。
今朝はご覧の様な緑色です。

よく現場で尋ねられます。
「今日の様な天気の時、ケントさんはどう撮りますか?」

もちろん僕は天気だけで撮り方を決めている訳ではありません。
ただ一つはっきりしていますのは、
「空の映り込みを入れない!」
これが大きなポイントです。

人が見ている景色とカメラが写す景色は違います。
写真で見ると曇り空はとても明るく映り込み、
そちらが主役になってしまい、
池の水の色が脇役になってしまいます。
ですからその場合、「空の映り込みを入れない!」
これは大切です。

よってこの場合ワイドレンズでは撮影が難しいです。
今回僕は200mmの望遠ズームで撮りました。
もちろんトリミングはしていません。
(4K-TVで再生するために16: 9 にして撮っています)
もしワイドレンズしかない場合は、
後でトリミングする事を考えて撮影しても良いでしょう。
大切な事は臨機応変です。

またこのような構図では、
立ち枯れの木をたくさん入れ過ぎないようにしましょう。

一本々の木はけして美しくありません。
たくさん入れた場合、写真にすると見栄えが良くないと思います。
もちろん構図によってですが…。

今回は美しい緑色を撮りたい訳ですから、
それが主役であり、その他は脇役です。
あくまでも主役を引き立てる程度に出演させましょう。
(#^.^#)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

思い出の一枚

$
0
0
思い出の一枚
誰にでも思い出の一枚となる写真がある事でしょう。


「金色の麦」
北海道美瑛町
実はこの作品には思い出があります。

ある日車で普通に走っていましたら、
急に金色に輝く麦畑が見えました。
慌てて車を停めて撮影しようと思ったんですが、
そこは畑に入らないと撮れない場所でした。

僕はしばらく畑の周りを撮影ポジションを探すため、
ぐるぐると歩きまわっていました。

そこにちょうど地主である農家の方が来られて、
「俺の家から見てたんだけどさ〜
あんたぐるぐる熊みたいに畑の周りを歩いて何してんの?」
「あ〜ごめんなさい!」
という事で事情を説明しましたら、
彼はにっこり笑って、
「写真家は皆畑の中から撮りたいんだよな。そうだろ?
あんたの好きな撮影場所も畑の中なんだろ?
麦踏み倒して撮りたいんだべ?
正直にしゃべった方がええぞ…。」
彼はけして嫌みでなく、笑って語りました。

今までの写真家が多数畑に入って撮影していたからでしょう。
こちらの農家の方は、
写真家とはそんなものだと考えていたようです。

「僕はこの素晴らしい金色に輝く麦を、
踏み倒したいなどと考えた事は無いです。
もし畑に入らなければこの麦を撮れないようなら、
それは未熟な写真家です。
でも僕は畑に入らないで撮ってみせますよ!
そしてご主人にその写真を差し上げます…。」
そう言って僕は撮影を始めました。

この時オリンパスのおもちゃの様なカメラしか持っておらず、
このご主人はただ笑って僕の撮影風景を見ていました。
そして最後に一言、
「あんた、三本足の…何て言ったっけ…それも持ってないのかい?」
「三脚ですか?僕は使いません!」
そう言いましたら、
こりゃど素人だ・・・きっとそう思ったのでしょう、
いつのまにか帰られて気がついたらいませんでした。
(#^.^#)
それから数日後、
自分でプリントして額装した写真を渡すと、
息子さん、奥さんと3人でご覧になられて、
しばらく沈黙された後で、
「これは凄いわ!素晴らしいわ!!」
「あんた畑に入らないでこんな写真撮れるんだね!!!!!」
そう言って喜んで下さいました。

地主の農家の方に喜んで頂き、
気に入って頂けて僕も嬉しかったです。
また僕はその時に改めて心に決めました。
「俺は畑に入らないで芸術写真を撮る」
(*^_^*)(#^.^#)
ケント白石

追伸
この写真は撮影以上に現像が大変でした。
金色の麦をどう表現するか?
何日も悩みました。
カメラ本体ではこの色は表現不可能でしょう。
プリントするのも難しい作品です。
人間の知識と技術がカメラにまだ負けない証拠です。
少なくとも僕はそう考えています。
(#^.^#)
北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

撮影現場の状況を把握出来なければ良い写真は撮れない!

$
0
0
撮影現場の状況を把握出来なければ良い写真は撮れない!

ここ数日「青い池」は大変混雑しています。
それでも平気で大きな三脚立てて撮影している人がいます。
他人の迷惑を考えろ!と言いたいです。

撮影現場の空気・状況を把握出来ない写真家に良い写真は撮れない!
この事を肝に銘じた方がよいです。

どうしても三脚使いたいなら、
早朝に撮影するとか、
人の少ない時間帯を考えるべきでしょう。

先日、お客様を連れて「青い池」に行ったら、
大変な混雑。
僕は帰りたかったんですが、数年に一度しか来れないお客様は当然見たい。
しかたなく満員電車の様な状態の「青い池」を初めて見ました。

そうしたらそんな時にどでかい三脚を立てて、
その後ろを列なして人が歩いていて、
体がぶつかるほどなのに、全く気にしない男がいました。
皆さんがその男をわざわざどけて後ろを歩いているのに、
平気で鈍感な方。

僕はしばらく撮影しないでこの方を見ていました。
ガンガン連射で撮り、あっち向いては撮り、こっち向いては撮り、
まるで写真を撮らねば損といった感じで、
言うなれば「写真乞食」。

この男性に良い写真が撮れるとはとても思えませんでした。

そして何より他人の迷惑です。
でも日本人は写真家に優しいなあ〜
顔をしかめて後ろを歩く男性、
呆れ顔で見つめる女性はいましたが、
誰も注意しようとはしません。

下手に注意したら、刺される御時世ですからね。
しかも畑に入っている訳ではないのでこちらも注意し辛い。

仕方が無いので、お客様の撮影指導に専念していたら、
「もしかして、ケントさんではないですか?」
そう声をかけてきた男がいました。
振り向くとなんとこの三脚男でした。

「ハイ、そうですが…」
軽くそう答えますと、
「私はあなたのファンなんです!」
「ブログもFacebookも全部見てます!」
いきなりそう言われました。
それもでかい声で。
・・・・・
こういうの困るんですよね〜
こういうマナーの悪い方が、
「ファンなんです!」と言われるのが…。
しかも隣にどでかい三脚立てたまま。

周りの人もしっかり見ています。
なんせ混雑しているんですから。

「ケントのファンはマナーが悪い。」
「言ってる事と行動が違うね!」
そんな事言われたらたまりません。

心を鬼にしてまず注意しました。
「もしあなたが本当に僕のファンなら、この場面でそんなでかい三脚使ったらダメですよ!」
「撮影現場の状況をきちんと把握しないといけないです。」

「ああなるほどそうですね!失礼しました!!」
驚いた事にとても素直な返事。
この初老の男性、実は良い人そう…。

また彼はそう言うとすぐにその三脚をたたみました。
そして僕に次の様に尋ねたのです。

「ケント先生、三脚を使う場面と手持ちで撮る場合の判断基準を教えて下さい!」

「?????」
「ななななななな何を言ってるの?????」
・・・・・・・・・・・・・・
言葉が出ませんでした。

思わず隣に居たお客さんと顔を見合わせてしまいました。
しばしの沈黙の後、僕は深くため息をついてから、
「今お客様を連れて撮影指導中なので、後日ブログにその事を書きます。」
そう言いましたら、
「私の事を書いて下さるのですか?」
そう言われたので、
「必ずきちんと書きますから、よく読んでご理解下さい。」
そうお答えしましたら、
「光栄です!」と言われました。

・・・・・
あなた、
僕のこの記事読んでますか?

他人の迷惑になりそうな場所で三脚使ったらダメです。
ちゃんと理解して下さいよ!

そして次の写真見て下さい。


『僕の撮影スタイル - 「青い池」にて』

本来は右目でファインダーを覗き、
左目で被写体の色を確認しますが…。
今は右目が見えないので左目でファインダーを覗きます。

三脚は使いません。
ご覧の通り、垣根を利用します。
必要無いでしょう?
70-200mmのズームも全くブレずに写せますから。

写真家にとっては機動力こそ大切!
一番の自由雲台は自分の手!!
トリミングしなくても良い様に1mmに拘ります。

ついでに書きますと、
池を見て下さい。
水の色が奥は淡いブルーで、
手前に曇り空の反射が映っています。

この空の白い反射を入れない様に、
望遠で撮っているところです。

この反射を入れてしまうと、
淡いブルー色が主役から脇役に落ちてしまい、
全ての舞台が台無しになります。

どこをどう切り撮るか?
よく考える必要があります。

この反射を入れないで撮影したのが下の写真です。

この程度の写真は三脚無しで誰でも撮れます。

それにしましても最後に一言、
僕のファンなら写真家の模範となる様な行動をして下さい。
どうか宜しくお願いします!
(#^.^#)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

外国の大スターが「青い池」を見るために宿泊されました!

$
0
0
外国の大スターが「青い池」を見るために宿泊されました!

いや〜嬉しいですね!
某国の大スターがわざわざ「青い池」を見るために当館に宿泊されました。
(#^.^#)
僕が20代、30代の頃良く映画で見ていた方なんです。
最近は見ていなかったんですが、
本国ではCMにも出演され相変わらず人気だそうです。
同じ国出身で27歳のスタッフが今当館にいますが、
「大変な大スターで、今でもとても人気ありますよ!」
と言う事だそうです。

写真を掲載したかったんですが、
今回は「プライベート旅行」ということなのでそれは止めます。

僕の「青い池」の写真を長い間じっくりご覧になっていました。

そして嬉しかったのが夕食時。
4K-TVの実力と僕の写真を見て頂こうと思って、
スライドショーにしてお見せしましたらとても気に入って下さり、
何とTVの画面に映った僕の写真をご自分のカメラで撮られていました。
それも殆どの写真を…。

いや〜感激しましたね!
嬉しかったです!!

もちろん「青い池」の写真も撮られていましたが、
特に声を上げて感激されていたのが「太陽を撮った写真」で、
しかも雪景色。
「オォー」、「ワォー」などと唸っていました。
(#^.^#)
以前ここに掲載した写真ですが、
今現在海外で人気があり売れています。
もう一度その中から数枚だけ掲載しておきます。







そしてその中でも特別に感動されていたのが次の写真です。


「The crown in the sun」

「パーフェクト!」と、静かに一言。
相当感心していました。
「網膜に映る自然な色」
「Retina Photo=レチナフォト」を気に入って頂き嬉しいですね。

実際この写真は海外からの注文も多く、
やはり人気作品なんだな〜と、
つくづく感じました。
スッキリした青空でなく、
かといって雲リ空でもない。
太陽が滲み、ちょうど良い具合に空気感を醸し出しています。

僕も数多くこの木は撮影していますが、
ここまで納得出来る作品はなかなか撮れませんでした。
やはりモータースポーツのF1と同じで、
車の進歩とドライバーの腕と両方必要です。

フィルム時代には撮れなかった作品が、
デジタルになって撮れる様になり、
さらに最近まで難しかった太陽撮影が、
レンズとボディの進化で簡単に撮れる様になりました。

どうやら「太陽を撮る」シリーズも
テーマの一つとして海外で普及しそうです。
最新のカメラと現像技術で
新しい作品をどんどん創作出来る様になりました。

「意識・テーマ・戦略」
常にこの3つを考えながら、
今後も世界に進出していきます。
(#^.^#)
ケント白石

追伸:
上の作品は全て手持ち撮影です。
太陽を普通に撮る場合、
出来る限り高速シャッターを切るのがセオリーです。

よって殆どの場合、
三脚は必要ありません。
下手にそんな物使うと、
太陽や雲が動いているのに、
微妙なチャンスを逃します。

上の場面で三脚を使おうと考えた方は、
その時点で不戦敗。
勝負する前から負けています。

「意識」を変えないと世界では戦えません!
(*^_^*)
北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

写真術上達の効果的な学習方法は?

$
0
0
写真術上達の効果的な学習方法は?

初心者の皆さんが効果的に上達する方法は何か?
写真術の本を買って読む。
写真教室に通う。
達人に写真を見て頂きアドバイスをもらう。
もちろん全て正しい方法です。
どれでも好きな学習方法で勉強されたら良いと思います。

ただせっかく僕の「科学的写真術講座」を受講されるなら、
最も効果的な方法で学んで頂きたいです。

例えば昨日、夕食後に「科学的写真術講座」を受講された方は、
昨日の日中美瑛町を観光しながら撮影した写真をそのままカメラから出して、
4K-TVで僕と一緒に観賞しました。
その写真を一通り拝見しながら、
僕はその方の実力を判定し、
今後に役立つ適切なアドバイスを致しました。

この学習方法は二つの点でとても効果的です。
まず第一に、当日撮影したばかりの写真ですから、
撮影現場の状態・状況、また露出設定等に関しても記憶が鮮明です。

記憶が鮮明なうちに学ぶ事が最も効果的である事は言うまでもありません。

二つ目にこれが一番大切な事ですが、
65インチの大きな4K-TVで観賞する事で、
小さなカメラの背面液晶では全く気がつかなかった事が良く分かります。

手振れやピンボケはもちろんですが、
構図や露出に関しても細部まで見る事が出来ます。

また時々プリント写真をお持ちになる方がおられますが、
それはそれでかつてのフィルム時代と同じ様にご指導させて頂きます。
しかし、デジタル時代の現代は、
プリントする技術と撮影技術は別な技術として考える。
これが僕の考えです。

よってまずはご自分が撮影された写真のデータできちんと学習する。
そしてあるレベルに到達してからプリント技術を学ぶ方が効果的だと思います。
まして小さなプリントをお持ち頂いても学習効果は低いです。

まずはご自分で撮影されたデータ、それもある程度の大きさ、
出来れば横写真で長辺4000px位のサイズでお持ち下さい。

4K-TVはこれからどんどん普及するでしょう。
普通にこのTVで写真観賞する時代になるのです。
小さなプリントではごまかす事が出来ますが、
4Kではそれは無理です。

ご本人の実力がすぐにわかります。
よって僕は適切なアドバイスをする事が出来ます。

たった一度の僕の講義を受けるだけで、
明日からあなたの撮影に対する「意識」は大きく変わるはずです。

科学的であるという事は論理的でもあるという事です。
僕は学生時代から数学が好きでした。
写真術に関しては、
全てを「センス」という言葉で語るつもりは毛頭ありません。
そのかなりの部分は「科学的・論理的」に学べるのです。

無駄な時間を費やさず、
今日学んだ事が次回から直ぐに活かせるような講義が大切です。

僕はこれまでもずっと書いて来ましたが、
デジタル時代はフィルム時代とは違います。
もし同じ発想、考え方で学ぶなら、
とても効率が悪いのです。

せっかく使うカメラが最新でも、
発想がアナログ時代のままなら…
上達のスピードもアナログ時代の様に遅いでしょう。
せっかく学ぶなら、
科学する心を持ちましょう。

僕も皆様が上達できます様、
少しでも皆様のお役に立てるように頑張ります。

まずは恥ずかしがらずに、
ご自分の今の実力で撮影された写真データをお持ち下さい。

最後に2枚の写真をご覧下さい。
どちらも現在最高の3600万画素の一眼フルサイズカメラで撮影しています。





どちらも冬の早朝、
小川周辺と太陽を撮影しました。
上の写真は2年前の冬、
下の写真は今年の冬撮影しました。

僅か2年でカメラは大きく進化・進歩しました。
今まで出来なかった表現が出来るようになったのです。

この作品の違い分かりますか?
センスがどうとか言ったところで、
撮れないものは撮れません。
逆に科学が進歩する事で撮れるようになる被写体もあります。

日本の素晴らしい技術者達が日々切磋琢磨して新しいカメラとレンズを作っています。
僕達も日々努力してそれを十分に使いこなしたい。
僕はそう考えて精進していきます。
(*^_^*)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

National Geographic Traveler Photo Contest 2014 - 結果発表

$
0
0
National Geographic Traveler Photo Contest 2014
先月末に結果が発表されました。

残念ながら日本人の入賞者はいませんでした。

世界130ヶ国から応募総数18,000点以上。
入賞者は僅かに11名。
いつもながら大変な狭き門です。
世界最高のコンテストと言われるのも納得出来ます。

入賞作品は下記よりご覧下さい。
Winners Gallery

今回は日本人の入賞者はいませんでしたが、
しかし毎週編集者に選ばれる
「Editors' favorite」には
今まででもっとも多い作品、作者が選ばれました。
素晴らしい事だと思います。

それでは選ばれた「The Editors' Favorite」をご紹介させて頂きます。
作品応募期間の14週間にわたって「ナショジオ編集者」により毎週選抜されます。
順番は1週目から掲載しております。

Climber

Explosion

Floating car

Green Pond & First Snow、Hokkaido

Shunbo - The long view of Spring.

frozen lake

strange rock 0450

Fogy Ezo Fuji

Urban Traveler

Beautiful Morning

Red tempo

Departure

Observatory

After heavy snow

world's end

26 miles

Time Traveler

Crossing

Torrent
 
The Wave

Cold morning

Lonely tree

Tokyo Tower at Twilight

The First Train

City in the Sky

Moon Light

ご覧の様になんと26作品が選ばれています。
一人で2枚、3枚と選ばれている方もおりますので、
選抜された人数は17人です。

これは今までのこのコンテストにおいて、
日本人が選ばれた作品数&人数とも最高記録です。
僕は25作品位選ばれるだろうと予想していましたので、
まさにその通りになりました。

これまで日本人が一度に5人以上選ばれる事はありませんでした。
素晴らしいですね!
嬉しいですね!!

またぜひお時間がありましたら、
世界中から編集者に選抜された作品全部をご覧下さい。
入賞した11作品はもちろん素晴らしいですが、
ここに選ばれた世界中の作品も負けず劣らず素晴らしい作品です。

カテゴリーは4部門、第1週から14週まで、
それぞれ素晴らしい作品が選ばれています。

Editors' favorite 全作品

このように「ナショジオ編集者」に選ばれるだけでも、
これらの作品は世界に紹介されるチャンスを得ます。
ですからプロ・アマ関係無く、
世界の写真家が多数参加するのです。

以前も書きましたが、
全ては「挑戦」する事から始まります。

いずれ近い将来、
日本人は入賞者の常連になる事でしょう。
僕は日本人の活躍を信じています。

「日本人はカメラ製造においては世界一、
でも写真家は2流」
以前こんな事を僕に言った外国人がいました。
今に見てろ!二度とそんな事を言わせないぞ!!
僕はその時唇を噛みしめそう思いました。

そして僕が日本人として
初めて「ナショジオ」のコンテストに入賞して、
それがきっかけでアップル社の広告に採用された時、
ある米国人写真家が僕にメールを寄こしました。

その時多くの方が「お祝いのメール」を下さいましたが、
彼のメールには次の様な文章が書かれていました。

「日本はカメラ戦争で世界に勝ち、世界一のカメラ製造国になった。
おまえはナショジオに入賞して100%米国資本の会社に採用された。
カメラだけじゃなく、写真家としても戦うのか?
俺と戦うつもりか?・・・」

いきなりHey you!と書かれた文章で、
確かこの様な内容でした。
今までの日本人なら、
無視するか?
あるいは「そんなつもりはありません。米国の会社にまで選んで頂き光栄です。」
などと謙譲の美徳と言わんばかりの文章を返信したでしょう。

しかし僕は違います。
次の様な日本語を英語に翻訳して返信しました。

「確かに僕は世界で戦うつもりだ。
でも心配するな!君とは戦わない。
君と僕は格が違う…。」
You and I are of different rank.
ハッキリそう書いてやりました。

これからの日本人は、
きちんと発言し
世界にその実力を示すべきだと思います。

ぜひぜひ、
僕と一緒に世界に出ましょう。
世界に挑戦しましょう。
まず小さな一歩を踏み出して下さい!

次回、秋の「ナショジオのコンテスト」、
皆様の参加を期待しております。
(#^.^#)
最後に秋の写真を一枚ご覧下さい。


Watercolor,Hokkaido

ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

思い出の一枚 part 2

$
0
0
思い出の一枚 part 2
誰にでも思い出の一枚とよべる写真があるはずです。

・・・・・・・・・
昨年の夏だった。
とても嫌な事があって憂鬱な気分になり、
丘に向かって車を走らせた。

しばらく走ってると気持ちの良い景色が見えた。
丘の稜線が山脈の様に連なっていて遠くに少し険しい山が見える。
そこでトラクターが農作業をもくもくとしていた。

すぐに車を停め、積んでいたキャンプ様の椅子を持ち出し、
しばらく畑を眺めながら風に吹かれていた。
なぜかこういう気分の時は写真を撮りたいとさえ思わない。
ただなんとなくボーッとしていたかった。

一時間位過ぎたか?
どうやら仕事の疲れもありその場でうとうと眠ってしまったようだ。

「ちょっとあんた!緑色の髪の兄さん!!」
どこからか声が聞こえて目が覚めた。
気がつくと椅子から落ちて、
土の上に這いつくばっていた。

「救急車呼ばなくても大丈夫かい?」
その言葉でやっと正気に戻った。
「え!救急車、あ〜もちろん大丈夫です。
ちょっと気持ち良くなって眠ってしまっただけですから…」

「私はここで生まれて農業やって50年になるけど、
真昼間に地面に顔つけて寝てたのあんたが初めてだよ!」

「ごめんなさい!心配させました!!」

「いや別に心配なんかしてないよ!
ただ頭おかしい人じゃないかと思っただけ。」

「その通りです。頭おかしい奴です。」
僕は笑いながら答えた。

「やっぱりそうかい。だいたいが髪の毛の色が緑色だしね…。
まともな人じゃないと思ったけど…やっぱりおかしい人なんだ。」
顔が真っ黒に日焼けして、
おそらく70歳近いこの女性も笑いながらそう言った。

「ところであんた、こんなところで何してたの?
まさか本当に寝ようと思ってここに来た訳じゃないんでしょ?」

「この景色で心が癒されるんです。
それでしばらく眺めていたんです…。」

「へ〜そうかい!この畑があんたを癒すのかい。
私はマッサージでもしてもらった方が癒されるわ」

「それは癒される意味が違います。
この景色は僕の病んだ心を癒すんです。」
僕は笑いながら言った。

「この景色がかい?病人を治せるの?心の病かい?
毎日見てる私には分からんね〜」

「それは灯台下暗しという事です。」
僕がそう言うと、
「それでもね、私でもこれは美しいなあーと思う事が一年に何回かあるんだよ。」
「それはどんな時ですか?」
直ぐに尋ねた。
「例えばカラマツの黄葉がまだ残っている時に雪が降ってね、
そしてわずかな時間だけ、畑の畝も見えている。
もちろん次の日には畑は一面雪で覆われてしまう。
だから一日のほんの数時間だけ美しいの。
見た事あるかい?」

「いいえないです。もし今度そんな時があったら教えて下さい。」
僕は直ぐにメモ帳を取り出し携帯番号を書いて渡した。

彼女はそれを受け取るとすぐにトラクターに乗って、
「兄さんの仕事は美容師さんかい?」
僕は笑いながら、
「髪の毛が緑色でも美容師じゃないですよ。
これでもプロ写真家の端くれです。」

「へえ〜そうかい!だったら写真撮るなら直ぐに撮った方がいいよ!
もうすぐ雨になるから。」
その時天気は晴れていた。
「何故分かるんですか?」
「私はこの土地で農業一筋50年もしているプロだからね!
天気を予測するのもプロの仕事だよ!!」
そう言うと彼女はさっさとトラクターを動かしどこかに消えた。

僕は半信半疑で椅子を片づけながら、車に乗りカメラを設定していたら、
なんと雨が降って来た。
「さすが50年のプロだな!」
思わずそう呟いた。

帰り道、運転中に気がついた。
僕が教えたのは携帯番号だけだ。
名前を書き忘れた。そう言えば彼女の名前も聞き忘れた。
「まあいいだろう。どうせ連絡は来ないだろう。」

昨年は10月16日に「初雪」が降った。
今春「ナショジオ」の世界のフォトコンで編集者に選抜された作品、
緑池と初雪」はその時撮影した。
美瑛町に住んだ14年間で一番早い初雪だった。
そしてその後は雪が降らなかった。
・・・・・・・・・・・・・・
11月に入り、
僕は毎日忙しく撮影していた。

11月9日、初雪以来しばらくぶりに雪が降った。
行きつけのCafeで珈琲を飲んで休んでいる時電話が鳴った。
しかも非通知。無視した。
1分後また鳴った。
何か予感がして電話に出た。

「緑色の髪の兄さんかい?」
「えっ!」
一瞬絶句したが直ぐに思い出した。
「ハイそうです。天気予報のプロフェッショナルですね!」
そう言うと、
「違うよ、あたしは農業一筋50年のプロフェッショナルだよ!」
彼女が電話口で笑いながら話しているのが分かった。
「覚えているかい?今がその時だよ!
1時間もしたら大雪が降る。そうしたらお終いだからね。急ぐんだよ!!」
もちろん僕はあの日の会話を忘れていない。
「直ぐに行きます。」

25分後、
僕が地面に顔をつけて寝ていた場所に着いた。
夏とは全く違う景色だった。
そして誰もいない、僕一人だけ。

三脚など立てている余裕はない。
直ぐに2台のカメラにレンズをセットして撮り始めた。

30分後、彼女の予言通り大雪になった。
・・・そして畑の畝はすっかり消えて、
丘は一面雪になった。

美瑛町の面積はほぼ東京23区と同じ。
たとえここに住んでいても撮り逃す景色はある。
もし彼女から電話が無ければこの風景を見逃していた。

撮影後車に乗って、
彼女にお礼を言おうとして気がついた。
連絡先が分からない。
名前も知らない。

僕が分かっているのは、
彼女が農業一筋50年のプロフェッショナルだという事。
ただそれだけだ。
なぜか分からないけど、心が高揚した。
思わず苦笑いしている自分に気がついた。

僕が好きなのはこの街の風景だけではない。
ここに住む人達も好きなんだ。
(*^_^*)

「畑の畝も雪化粧」
昨年の事を思い出しながらスケッチ風の作品にしてみました。

ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

思い出の一枚 part 3 「青い池」

$
0
0
思い出の一枚 part 3 「青い池」
誰にでも思い出の一枚とよべる写真があるはずです。

・・・・・・・・・
北海道美瑛町 2013年10月16日
僕がここに住んだ13年間で最も早い初雪が降りました。

その当時「青い池」では、
細かな雪が降り風が強かったんですが、
待つこと2時間…風が止みました。
降雪によって淡いコントラストになり、
水彩画の様な写真が撮れました。
撮影時は僕一人です。
この情景を独り占めしていました。
(#^.^#)
これだけ世界で有名になっている池なのに、
素晴らしい瞬間を誰も撮りに来ないのです。
あまりに雪が多かったので、
夏タイヤの方は来たくても来れなかったのでしょう。

しかし明日はもうこの色は無くなると思います。
このまま雪が多分ずっと降り続くでしょうから、
そうしますとウイスキーの水割りの様に色が薄くなり、
もう少しグレー色に変わってしまいます。
だから僕は初雪に拘るのです。

今回はNikon D800Eを2台使用して撮影しました。
レンズ交換する時間が無いからです。
基本的にはF16まで絞り、
シャッタースピードは1/4〜1/6秒の間で撮影。

もちろん全て手持ちです。
池の周囲にある柵を上手に使って撮影しています。
「青い池」の撮影では、
特別な目的以外、僕は三脚は使いません。
柵が邪魔で三脚を使用すると良い構図を作りづらいのと、
瞬発力に欠けて移動に時間がかかりチャンスを逃す危険性が高いからです。

もちろん3m×2mの巨大パネルにしても全く問題ない様に、
細心の注意を払って撮影しています。
またフィルターは一切使いません。
PLなど全く必要ないどころか、
逆に使用すると色ムラが起きる可能性があります。

当日は雨の様な湿った雪で、しかも風が強く、
その場にいた他の皆さんは、強風の中、
三脚を立てて撮影していました。
僕の場合は風が止むのを待ちます。
経験上そうなる事が分かっていたからです。

もちろんただじっと待っている訳ではありません。
周囲約200mの池をくまなく歩き、
簡単にロケハンで撮影して今回の撮影イメージを固めます。
結果5ヶ所ほど撮影ポイントと構図や撮影方法を決めました。

風が止んでいるおそらく何十秒から数分までの間に、
重要なポイントから順番に急いで撮影していく計画です。

既に頭の中には「完成作品」が出来上がっています。
色のデシタル表記とカラーマネジメントも万全です。

風景写真のプロはシャッターを切る前に作品のイメージは完全に出来ています。
そこがアマチュア写真家との大きな違いです。

あとはただ「その瞬間」を待つだけ。
美味しいコーヒーと音楽を楽しみながら、
やがて来る撮影チャンスを待ちます。

・・・・・

僕が待っている間に、真横で撮影していた関西人のオッチャンがいました。
がっちりしたジッツオの三脚を立てて、
ご本人はNikon D4のファインダーを覗き、
隣の奥さんが右手で自分、
左手でカメラの上に傘をさしていました。

気温は約1℃です。
奥さんはホントに寒そうでした。
僕は温かい珈琲飲んで音楽聴きながら撮影ポイントを確認し、
動き回っていましたから寒くはないですが、
ただじっと立っていたら寒くて凍えそうです。
・・・・・
ちょうど僕がご主人の横に戻ってきた時の事です。

「兄さん、三脚も使わないであちこち撮ってるの?」
いきなりそう声をかけられました。
感じは悪くないオッチャンでしたので、
「ハイ、そうです。」
そうニコニコして答えましたら、
「今撮った写真手ブレしてないかい?」
そう訊いてきました。

実は構図とポイントを決めるために簡易的にテスト撮影しているだけですから、
もちろんブレています。自分で分かって撮っていますから。
そこで、
「あ、あ〜そうですね。ブレてると思いますよ。」
そう答えましたら・・・
「兄さん!悪い事は言わへんから、三脚使いな!」
「そんな良いカメラ2台も使っとるんやから…。」
「三脚使わんとあかんで!」
そう注意されました。
(#^.^#)
まあ感じのよさそうなオッチャンで、
きっと僕が素人に見えたんでしょう。
まあもっともいつもそう見えるようにしてるんですが…ヘヘヘ。

「僕三脚持ってないんです…。」そうウソをつきました。
すると、
「シャッタースピードはいくつ?」
そう訊かれたので、
「え〜そうですね、今は1/6秒ですね!」
そう答えると、
「1/6秒!!!!!ほんまかいな!私は1/60秒でも三脚使っとるんやで!!」
「あかんあかん!三脚使わんとあかんよ!」
またそう注意されました。
(#^.^#)
さらには、
「ここはね、この街に住んでるプロ写真家で、何て言ったか名前は忘れたけどな、
その写真家が撮った作品がアップルの壁紙にもなって有名になっとるんよ、
それでこんな奇麗な景色やろ、運良く雪まで降ってな、
こんなチャンスもらって手ブレ写真ぎょうさん撮ったらあかんわ…。」

僕はニコニコしながら答えました。
「次のチャンスにそのアドバイス活かします!」
そうしたら・・・
「皆そう言うけどな、次のチャンスは無いんだわ!」
「プロなら皆そう言うで…。」
「そういうもんだ兄さん!まあ頑張ってな…」
そう語っているうちに、隣の奥さんの精神も限界になったらしく、
「あんたもう行くで、寒くてかなわんわ…。」
ということで二人は帰りました。

・・・そしてそれからわずか10分後、
風はピタリと止みました。
その時間は約2分間。

僕は撮りたかった5カ所のうち4カ所で撮影出来ました。
またすぐに風が吹いて来て雪も激しくなりました。
周りを見ると誰もいません。
この5年間、「初雪」の日、
僕が撮影している時は誰もいませんでした。

僕と他の方とは完成作品のイメージが違うのでしょう。
皆さんそれぞれの作品イメージがあるはずで、
個人の美意識の違いでもあります。
またそれはセンスです。
教わって出来る事ではありません。

カップに残ったコーヒーをゆっくり飲みほし、
誰もいない池を見ていると、
思わず独り言が出ました。

「オッチャンの言う通りや、次のチャンスは無い!」
「今この瞬間ここに居るのがプロフェッショナルだ!」


「緑池と初雪」

この時の撮影は2時間待って2分間。
音楽を聴きながら満喫しました!
最高!!!!!

そして今現在、
この写真は世界中で紹介されています。
青い池だけでなく、
美しい緑の池を世界に紹介した、
思い出深い一枚です。

フランス
Why This Magical Lake Changes Colour With The Weather
ブラジル
The Wow
香港

世界で通用する写真家になるために学ぶ!- 撮影時の発想

$
0
0
世界で通用する写真家になるために学ぶ!- 撮影時の発想
風景写真の撮影時にプロはどう考えているのか?
これよく質問されます。
・・・・・・・・・
これから書く事はもちろん僕自身の事です。
他人の事は分かりませんから…
(#^.^#)
ところでもしまだ下記ブログを読まれていない方は初めにお読みください。
そこから今日は解説します。

思い出の一枚 part 3 「青い池」

上のブログを読まれましたら分かりますように、
「青い池」で一年に一度しかない「初雪」のチャンス!
このチャンスで撮影している方がまず少ない。

そして何より、
僕が撮影している時に他の方は誰もいない!
5年間僕は撮影中誰とも会った事が無い!!
信じられますか???

でもそれが現実です。

風景写真のプロはシャッターを切る前に作品のイメージは完全に出来ているはずです。
そこがアマチュア写真家との大きな違いです。

僕は上記ブログで書いた様に、
現地で2時間待ち、2分間だけ撮影しました。
自分が撮りたい絵は完全にイメージが出来上がっていました。

言い方を変えれば、
世界に出せそうな絵が撮れるかどうか?
まず考えます。
この時は5カットイメージ出来ました。
結果として2分間で撮影出来たのは4カットでした。

しかしもし三脚など使っていたなら、
ワンカットしか撮れなかったでしょう。

まず一年に一度しかない最大のチャンスです。
三脚をわざわざ使ってチャンスを逃すのは本末転倒です。
プロならやるべき事はハッキリしています。

またそれが出来なければ、
世界に通用する写真は撮れません。
結果として、
この時撮影した4カット中3カットは、
世界の多数の国で掲載されました。
皆さんは何度も見ていると思います。







例えば上の作品ですが、
シャッタースピードが遅いので、
黄葉が被写体ブレしないためには、
風が止むのを待つしかありません。
この写真は黄葉がブレていると価値が半減します。

手持ちでカメラを構えながら、
その瞬間を待っていました。

そしてその瞬間3枚連射で撮影したら、
すぐ次のポジションに向かって走るのです。
一秒さえ無駄に出来ません。

この「意識」と「集中力」が大切です。
どれ位のレベルの写真を撮れば世界に通用するか?
僕には想像出来ています。

しかもそのためには、
「単発写真」ではダメです。
以前から書いていますように、
「テーマ」が重要です。
この時は「初雪降る緑池」というテーマに沿って、
ワイドな全体写真と望遠で寄った写真がどうしても必要でした。
しかも紅葉が絡んでいなければいけない。

わざわざ撮影前にロケハンして、
準備万端に整えて、
撮るべき写真はすでに決めているのですから、
あとはそのために全力を出し、
Bestを尽くす必要があります。

まして世界で破天荒の試みをしようなどと、
大胆な事を考えているならなおさら
他人と同じ発想では無理です。

自分だけの完成作品をイメージするためには、
日頃から優れた「イメージ・ストック」を頭の中に蓄えておく必要があります。

以前から紹介しています「ナショジオの世界の写真集」等を見ながら、
どんどん審美眼を養い、イメージをストックしていくべきです。
いずれ必ずその努力は血や肉となり、
あなたの役に立つ事でしょう。

「傑作写真が光なら、その影には努力の跡があるのです」

最後に昨年の9月
お客様を同伴して撮影した次の写真



この写真その場で行き当たりばったりで撮影している様に見えるかもしれません。
しかしそうではありません。

朝日の昇る時間、昇る位置、
またどこに影が出来るか?
どこに日が射すか?
その辺の事は事前にチェックしています。
撮影前の情報収集が大切です。

もしこの撮影で光と影のあるうちに風が止んでいれば
水面に木々がもっとパーフェクトに反射して、
さらに素晴らしい写真になった事でしょう。

写真家のセンスとは?
もしそう尋ねられたら、
「その瞬間そこに居る事」
僕はそう答えます。

アマチュアはまず「その瞬間」にいないからです。

「傑作はその場にいる者にしか撮れない!」
僕がいつも感じている事です。

そして「意識」、「テーマ」、「戦略」。
くどいようですが、
この3つは世界で勝負するために絶対に必要だと思います。
(#^.^#)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

思い出の一枚 part 4 「青い池で青ざめた話」

$
0
0
思い出の一枚 part4 「青い池で青ざめた話」
誰にでも思い出の一枚とよべる写真があるはずです。

・・・・・・・・・
まずは写真をご覧下さい。


北海道美瑛町 2013年9月5日

写真は日中の光。
ご覧の様に池の色は良いですが立体感に乏しいです。
やはり写真を撮るなら、
光と影のドラマが素晴らしい早朝を狙った方が良いでしょう。

今回はこの写真そのものに思い出がある訳ではありません。
この写真を見るとその時出会った老夫婦を思い出すのです…。

この日お昼過ぎにお客様を連れて、
「撮影ツァー」で青い池に行きました。

当日はすでに結構人がいて混んでいました。
ただ撮影するには光が平凡で面白みに欠けます。
それで明日の早朝撮影するためにロケハンで下見に来ました。

僕が上の写真を撮影しながらお客様に、
「これはまさに入浴剤の色ですね!」
そう話していましたら、
ちょうど隣にいて池を見ていた70代位の男性が、
「やっぱりそうなんですか?これは入浴剤の色ですよね!」
そう僕に言いました。

僕は冗談の分かる洒落た男性だと思いまして、
「実は僕の知人に街でスーパーを経営している者がいて、
彼が町から頼まれて、毎日日の出前に入浴剤入れているんです。」
そう笑いながら話しました。

するとその男性は隣に居た奥様に、
「この街の町長に頼まれて、入浴剤を毎日入れてるそうだよ…。
だからこんなに青いんだね〜」

僕は奥様も冗談の分かる女性なんだと思ったのですが・・・

「その入浴剤入れてるところ見たいね、お父さん。」
そう言ったのです。

「・・・・・えっえっえっ」

すると御主人までもが、
「日の出前って何時頃ですか?
入れるのはここですか?それとももっと上流ですか?」
そう尋ねて来ました。

僕は少々考えました。
実はこの二人はユーモアのセンスが相当にあり、
真顔で僕に話しているだけかもしれない。
もしそうなら、ここで話を折ると、
僕は野暮な男と思われるかもしれない。

よし、もう少し様子を見るか…。

そう考えて、
「朝方3時頃、まだ暗いうちに数人で、
相当な量の入浴剤を持って来て、数ヶ所に分けて混ぜてるそうです。」
僕はニコニコしながら嘘をつきました。

すると奥様が真顔で、
「私達今晩この街に泊まるんです。
明日の朝その場面を見たいんですが?」
そう言いました。

「明日の朝ですか?う〜〜んそうですね〜〜〜〜どうかな〜〜〜」
そう言いながら僕は奥様の顔をまじまじと見ました。

この女性はわざとボケかましてるのか?
それとも天然か?
この判断が難しい。
もしこれがポーカーフェイスの勝負なら、
僕はかなりの劣勢に立たされている。

しかも僕はお客様を連れていて、
もうここから退散しなければいけない。

そこで僕は言いました。
「あとでその知人に訊いておきますね!
もし興味があったら連絡して下さい。」

そう言ったら、その奥様は
「今夜確認したいのでお電話番号教えて頂けますか?」

僕は名刺を出そうと思って手にしたが、
それを止めて、
その場でメモに携帯番号を書いて渡した。

帰り道お客様と話した。
「あの夫婦どう思います?」
「僕の冗談を理解して、さらにもっと上をいってるのか?
判断が難しかったんですが?」

お客様は、
「ご主人はニコニコしていましたから、
白石さんのユーモアに付き合っただけでしょうきっと。」
「多分先に白石さんが『今のは冗談ですよ』って言うのを待ってたんじゃないですか?」
なかなかああ見えても知的レベルの高そうな夫婦でしたよ。」

「それじゃこの勝負は引き分けという事ですね?」

「僕もそう思います。」
2人ともそういう結論になった。

2時間後その日の撮影が終わり宿に戻った。
そして夕食後夜9時半から「写真術講座」を開講した。

ちょうど10時を過ぎた頃、
携帯が鳴った。

「…お昼過ぎに青い池でお会いした者ですが…
明日の朝は入浴剤を入れますか?」

「・・・・・。」
((+_+))
僕はこの街に住んで初めて、
嘘をついた事を後悔した。

もう2度とこんな冗談は言わない。
固く心に誓った。

また「ケント白石」の名刺を渡さなかった事だけが、
僕のした唯一の正しい行動だと思った。

そしてよく分かった。
事実は小説より奇なりだ。
(#^.^#)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ

思い出の一枚 part 5 「青い池」で記念写真を撮る。

$
0
0
思い出の一枚 part 5 「青い池」で記念写真を撮る。
誰にでも思い出の一枚とよべる写真があるはずです。
・・・・・・・・・
一昨日から天気も回復しました。
当館には「青い池」の人気により、
今年は外国からのお客様も増えました。

特にお金持ちの多い上海からのお客様が目立ちます。

面白いのは一人っ子政策のせいなのかどうかわかりませんが?
子供は我儘で挨拶さえ出来ない様な者が結構多い事です。

昨日も母親が反対するにもかかわらず、
自分は宿から歩いて青い池まで行くと言い張った若者がいました。
僕はタクシーで行く事を勧めました。
もちろんお母様はそうしたかったようですが…。
子供は言う事をききません。
どうやら年老いた親の事など考えていないようです。

まあその気になれば往復20kmですから、
行けない事もありませんが…。

結局息子さんだけ一人で、
早朝5時に出発しました。

朝食の8時過ぎに帰って来ましたが顔色が冴えません。
尋ねると、反対方向の富良野に向かって歩いたようです。
それでも結局20km歩いたとの事。
早朝から散歩して、
ごくろうさまでした!
(#^.^#)
・・・・・・
でも本人はもちろん、
お母様も機嫌が良く無い。
当然ですね。

今当館に泊まりに来る中国人で、
「青い池」と僕の事を知らない人はいません。

しかもせっかくここまで来て晴天です。
「青い池」を見ないで帰るなら馬鹿げた話です。
この息子さんは、
駅でレンタサイクルを借りてもう一度挑戦したいと話しています。
でももちろんお母様は「ツインクルバス」かタクシーに乗って観光したい。
当然です。
それにもしかしたら、
息子はともかく、この母親にとって、
これが最初で最後の美瑛に来る旅かもしれません。

普段は美瑛駅までの送迎はスタッフにまかせています。
しかし思う事があって、
今回だけ僕が特別に「青い池」に寄って、
そのまま駅まで送ってあげました。

なぜなら息子さんが、
アップルのMacBook Proまで持参して、
僕の壁紙を見ていました。
また僕の事を中国のサイトで色々調べていたようです。

いざ車に乗せて、宿を出発すると、
いきなり彼は話し出しました。
それまで挨拶もろくに出来ず、
礼儀の知らない息子だと思っていたんですが…。

下手な日本語と英語を交えて、
色々と話しかけて来ます。
彼はオリンパスのカメラを使っているんですが、
僕にカメラの事もどんどん訊いて来ます。

世間に揉まれてないだけで、
ちゃんと付き合って話しをすれば、
頭は良さそうなので理解力はありそうです。

最初車の中で、
僕の使っているカメラがニコンかキャノンか訊いてきました。
僕は色々使っていると話して、
「君の使っているオリンパスも素晴らしいカメラだよ。」
そう言うと、
「でも中国ではニコンかキャノンが人気ある。
お金持ちの大人は皆それを買う。」
そんな事を彼は話していました。

そこで僕は車を停めて話しました。
「たしかに君の言う通りだ。世界中でそうだろう。
特に中国人はブランド大好き、高い物大好きだ!
そうだろう?」

「でもね、このカメラを見てごらん。
僕が今一番使っているカメラはSONYだ。
このカメラで太陽を撮らせれば世界一だよ!」

彼は目をまん丸くしていました。

「科学技術は日々進歩しているんだ。
昔優れていた物が、今現在も最高とは限らない。
僕は常に今最高の物を使う。
君が上海に帰ったら、
僕がそう言ったと皆に伝えなよ!」

「Kent ShiraishiはSONY、Panasonic、OLYMPUS、Fujiも使う。」
「未来のカメラはミラーレスが主流になる。必ずそうなる!」
・・・・・
僕は「青い池」で、
実際にSONYのカメラを使用して、
その特徴、そしてミラーレスの優れている点を彼に説明した。

頭の固い者には何を言っても、
「ニコンやキャノンが一番!」
そう思っているだけだ。
そんな人達には僕は何も言わない。

しかし国は違っても賢い若者は違う。
論理的に説明すれば納得する。

本来デジタルが進化すれば、
ミラーなどフィルム時代の化石にしか過ぎない。
フィルムカメラのために必要な物だ。

また太陽を撮影するなら、
光学ファインダーは使えない。
少なくともプロレベルで撮影するなら、
「液晶ファインダー」しか使えない。
この事は先日英国のカメラ雑誌にも書かれていた。

これは世界の常識になりつつある。
日本人も正しい知識を早く持つべきであると、
少なくとも僕はそう考えている。

・・・・・

さて写真をご覧下さい。



彼ら親子を青い池で撮影しました。
彼のカメラはファインダーが無いので、
撮って欲しいと言われましたが、
僕は右目がちゃんと見えないので上手く撮れません。
しかたなく僕のカメラで撮影してメールで送る事にしました。

もちろん記念写真であっても、
僕が撮るなら手は抜かない。

しかしご覧の様に彼は笑いません。
中国人に多いのですが、
面白い事が無いのに笑えるか?
そんな感じで笑わない。
まあこれも文化の違いでしょう。

そして画像に僕の名前を入れて欲しいと言う。
どうやら帰って皆に自慢したいようです。
でもそれは普通です。
中国人はブランドが大好きです。
特に上海の方はそうです。

写真が優れているかどうかより、
誰が撮ったか?
有名な写真家が撮った写真なら当然自慢出来る訳です。
・・・・・
さらに息子さん一人で撮って欲しいと言われました。
よし、どうせ僕が撮るなら、
上海で自慢されるなら、
笑わない彼の写真ではダメだ。

ということで、
「笑って下さい!」
そう言いながら撮り続けましたが。
これがなかなかどうして上手くいかない。

そこであの手この手で笑わせました。
ご覧下さい。


ハハハハ〜〜〜〜
不自然な笑顔でしょう?
それに顔に締まりが無い。
そこで口を閉じさせて数枚撮り、
やっと何とか自然?な笑顔が撮れました。


よし、これなら見合い写真にも使えるぞ!

「恋人まだいないんだろ?」
そう訊くと、
「あなたと同じです。」
なんだそれ?

よく話を聞くと、
中国人の中に僕の事を調べて、
日本語で書かれているサイトを、
わざわざ全部中国語に翻訳している男性がいるそうです。
「怖いなあ〜」
男のストーカーは一番いらない!
しかも書かれているのは、
「Kentは独身だ!」
そこまでは良い。
「彼の恋人は写真だ!」

誰がそんな事言った〜〜〜〜〜〜〜〜
ウソを書くな!
腹立つな〜ホントに!!
「恋人いないのは当たってるけどさ〜トホホホ」

まあ何でもいいよ。
「いつか君も笑顔の価値が分かる。
君がご両親の写真を撮るなら、笑顔の写真を撮ってあげなさい。」
そう話して駅で別れた。
そして先ほどこの写真をメールで送った。

彼ら親子にとってこの写真は、
きっとこれから先大切な思い出になるでしょう。
The End.
(#^.^#)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
★ケント白石 写真家のCafe
Open Time : 13時〜17時 不定休 写真術講座開講中

★Facebookページ
Kent Shiraishi Photography
Google+

ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。

にほんブログ村 写真ブログ 写真講座・教室へ
Viewing all 719 articles
Browse latest View live